くもり のち あめ

うしろ向き、うしろ向き、たまに、まえ向き。

MotoGP 日本グランプリ観戦(予選)

2007-09-25 14:12:57 | オートバイ
2007 MotoGP World Championship Round.15
A-STYLE Grand Prix of Japan

正式名称で書くとすごく長い。

9月22日(土)・23日(日)に、
栃木県のツインリンクもてぎで行われた
ロードレース世界選手権(通称MotoGP)の日本グランプリを
観戦してきた。

今回はオートバイで行かず、往復は観光バスで、
さらにホテル付きの極楽プラン。

土曜日の7時に東京駅を発ち、
10時頃にはサーキットに着いただろうか。

ご飯を食べて、早速パドックウォーク。
そこでまさかこの人に会えるとは思っていもいなかった。

  

『SUPER AGURI F1 TEAM』の『佐藤琢磨』選手。

どうやら中野真矢選手の応援に来ていたようで、
パドックで取材を受けていた。

その場に一緒にいた友人は足が震えていた。

いやはやいきなりすごい場面に遭遇したものだ。

パドックでは色々な選手とすれ違ったり、
125ccクラスでピットに入りきらないチームがパドック内で
仮設ピットを作ってマシンの整備をしていたり、
非常に見ごたえがあった。
そこで整備されたマシンに乗って、ライダーはパドック内を走り、
そのままコースに出て行く姿を見て、
レースの現場をすごく身近に感じることができた。


【忙しそうだったニッキー】


【サイン攻めから逃げるコーリン】
※ライダーが突然現れる→焦る→急いでシャッターを押す→カメラのヒモが写る



【サイン攻めから逃げ切ったクリス】


【ピット上からカワサキクルー】

'07 MotoGPをちょっとだけ振り返る

2007-07-06 12:20:16 | オートバイ


2007年度のMotoGPも気が付けば9戦を終えている。

開幕前の冬季テストの結果は、シーズンが始まってしまえば
余り関係のないものになる印象があったのだが、
今シーズンは排気量が990ccから800ccに縮小というレギュレーション変更
の影響からなのか、私の予想はことごとく外れた。

Ducati MarlboroのCasey Stoner#27が9戦中5勝。
21ポイント差でFiat Yamaha TeamのValentino Rossi#46を押さえている状態だ。

しかも内容が非常に伴っているから驚きだ。
幾度となくRossiとバトルを繰り広げているが決して動じない。
自分とオートバイに揺るがない自信が付いてきたのだろう。
走りを見ていてもそれはハッキリと感じる。
ヒヤリとする場面がなく、肝が据わっていて落ち着いている。
しかも21歳という、Repsol HondaのDani Pedrosa#26と同じく
MotoGPクラス最年少。
昨年の転倒の多さがまるで嘘のようだ。

若き天才が2人も存在していて、尚且つそれを生で見られるというのは
もしかしたらものすごく幸せなことなのではないだろうか。

しかし本当の天才というのは時として薄命なのでは・・・という考えが、
不安を含んだ雨雲みたいに私の心に浮かんでいる。

神様に目を付けられてあっさりと側に置かれてしまう。

いや、普段の人が80年くらいかけてなしえることとか、
感動を与えることとか、使命とか、そういったものが
凝縮されて20数年で全て出し切ってしまうのかなとも思う。

少し話はそれたが、今年はSuzuki、そしてブリジストンタイヤが
乗りに乗っている。

Hondaも8戦目まではかなり苦戦を強いられていて、実はまだ1勝も
出来ていないという緊急事態なのだが、
前戦でRepsol HondaのNicky Hayden#1も3位表彰台に立ち、
いよいよHondaファクトリーの反撃かと、楽しみな要素も多い。

Konica Minolta Hondaの中野真矢選手#56は今シーズン全く良いところがない。
KawasakiのファクトリーからHondaのサテライトに移籍して、
体制、マシン、タイヤ、全てが新しくなり、その中で自分の出来る最大限、
いや、それ以上のトライをし奮闘していることだろう。

実は中野選手は今シーズン一気に行くと予想していたのだけれど、
これも全く外れてしまった。
しかし中野選手が表彰台の真ん中に立つ姿が見たいのだ。

後半戦に向けてのRossiの反撃、Hondaの復調、まだまだ楽しくなる要素が
盛りだくさんだ。

そんなことを考えていたら猛烈にオートバイに乗りたくなってきた。

うぅ~。

強迫観念ツーリング その3

2007-05-10 18:19:36 | オートバイ
風見峠を後にした我々は、そこから5分ほど走ったところにある、
仁科峠の『牧場の家』に向かった。

ツーリングといえば"食"も大事な要素のひとつだ。

ソフトクリームと牛乳を食した。
普通にうまい。

この時点ですでに正午。
予定よりだいぶ遅い。
昼食は箱根湯本にある鮨屋でアジ丼を食べようと思っていたのだが、
どうしたものか。

その鮨屋へ向かうのも、東京へ帰るのもとりあえず方向は同じなので
とにかく出発することにした。

県道59号を走り、再び伊豆スカイラインへ。
湯河原の休憩所に着いた時点で全員ヘトヘト、
おなかはペコペコ。

私は売店でリポビタンDを買う始末。

目の前には東京へ帰る道、箱根ターンパイクの入り口が見える。

今からアジ丼を目指して走る気にもなれず、
それはまた別の機会でということで箱根ターンパイクに入った。

上りの海老名SAに着いた頃にはさらににボロボロになっていた。

『もう嫌だ。』

『オートバイに乗りたくない。』

『電車で帰りたい。』

『2週間はオートバイを見たくもない。』

これも毎度お馴染み、ツーリングの帰りは
疲れ果てていて必ずこうなるのだ。

しかし家に着いたらお風呂に入って、
いや、お風呂に入る前にビールジョッキとビールの缶を水で濡らして
冷凍庫に入れておいて、
お風呂から上がったらキンキンに冷えた最高のビールを飲むんだ。。
当たり前だがツーリングでは一滴のお酒も飲むことはできない。
じらしにじらされた後は通常の何倍もの幸福をもたらしてくれる。

想像しただけで顔がほころぶ。
キンキンに冷えたビールを心の支えに帰路に着いた。

やっとの思いで家に着き、革のパンツと革のジャケットを投げ捨て、
パンツ一丁のままベッドに倒れこんだ。

『ふわぁあああ疲れたぁぁぁぁぁああああああ』

そして最も恐れていた展開になった。

そのまま就寝。
いや、気絶といったほうが適切かもしれない。
全身の力を抜いた瞬間に気を失っていた。

『はっ!!!!』

と、気が付いたときには翌日の朝7時。
一瞬にして最高のお風呂と最高のビールが消えた。
あれだけ我慢して、我慢して、がんばったのに。

四捨五入するまでもなく三十路に近い大人が、
ここ最近最も絶望感を味わった瞬間である。

「嘘だ・・・俺の風呂とビールを返してくれ」

誰にともなくそうつぶやいた。

その日も晴天だった。

だけど気持ちは真っ暗な雨雲に覆われていて、
家に引きこもって過ごした。

自分の馬鹿野郎。

詰めが甘すぎる。

いつもそう。

自分の馬鹿野郎。

強迫観念ツーリング その2

2007-05-08 22:48:41 | オートバイ
高速道路上で合流したメンバー3人は、とりあえず次のSA、
足柄SAに向かい、そこで朝食をとることにした。

天気は快晴。

朝早くても旅行気分だから会話も弾む。
カプコンから絶賛発売中のゲーム、
『モンスターハンター』シリーズの話で。

そういえばメンバーが揃ってから
朝食を食べ終わるまでの会話の中に、
オートバイに関すること、ツーリングに関する話題
などが一切出てこない。

『バイクの調子はどう?』

『そろそろ春・夏に向けて新しいジャケットが欲しいな』

『そういえば今日のコースはどうなってるの?』

普通出てきそうな内容が一切出てこない。
そんな状況が少し可笑しくて、
一応オートバイやツーリングに関する内容を自ら振ってみるものの、
やっぱり誰も食いついて来ず、
結局モンスターハンターの話に戻ってしまう。
素敵だ。
雄大な富士が眼前にそびえ立つ足柄SA、
朝日が差し込むそのレストランがまるで都内のコーヒーショップのようだ。

そんなこんなで足柄SAを出発。
御殿場ICを降りたらすぐに乙女峠で、
あとはひたすらスカイラインを走るのみ。


【毎度お馴染み三国峠】

今回はメンバー全員が走り屋でもなければスピード狂でもなく、
なおかつ先頭が私だったので非常にまったりと
スカイラインを流すことが出来た。

景色を楽しんだり、緑溢れる濃密な空気をたくさん吸い込んでみたり、
コーナーリングを自分なりに楽しんでみたりした。

やっぱり一番好きなのは西伊豆スカイラインだ。

車も少ないし、道路を含めた周りの景観も抜群のような気がする。

そんな西伊豆スカイラインの風見峠で休憩。
山々を駆け抜ける春の風がすごく心地良くて、
耳に入る音といえば風と鳥のさえずりだけだ。


【風見峠から見下ろす景色】


【風見峠で休憩】

つづく




強迫観念ツーリング その1

2007-05-07 22:38:03 | オートバイ
大型連休が終わった。

『やったぁ、4連休だぁ』

そう浮かれていたのも束の間、
気が付くとまたモニターを睨みながら仕事をしているわけで。

早い。

楽しい時間は早い。

辛い時間は長い。

じゃあ仕事が楽しければ仕事の時間は短く感じることができるのだな。

・・・まさか今すごいことに気が付いてしまったのではないか?
でも、答えは出たけれど、途中の計算式がまるで分らない。

ふふ。
簡単そうに見えて難しい。
難しそうに見えて簡単。
人生ってばよ。

そんなことより大型連休はツーリングに行かなければならない、
強迫観念にも似た気持ちで、普通自動二輪免許とりたての上司と、
いつものメンバーに声をかけて、連休前日に日帰りツーリング
プランを立てた。

余りにも急だったため、コースは以前自分ひとりで走ったことのある
伊豆に独断と偏見で決定。

箱根スカイライン
 ↓
芦ノ湖スカイライン
 ↓
伊豆スカイライン
 ↓
修善寺
 ↓
西伊豆スカイライン
 ↓
伊豆スカイライン

と、スカイラインだらけのワインディングロード祭り。

朝5時半~6時に東名高速の海老名SA集合。
知人と2人でボケ~ッと待っていると上司から電話。

『SAの入り口を過ぎた。SAの出口で待っている。』

出口って・・・と思いながら行ってみるが姿が見えず。
もう一度電話をしてみる。

『めっちゃ出口だって。』

SA出口にあるガソリンスタンドからさらに出口側を覗いてみる。

いた。

本線と合流するところの加速ラインの左端の芝生にいた。
出口というよりすでに高速道路上だ。

あんなところにバイクを置いて、たばこを吸っている人を初めて見た。
すごすぎる。

『遅いよぉ。たばこ2本も吸っちゃったよ。』だって。

つづく。


【足柄SA】

サーキット走行会 ~走行編~

2007-03-20 20:20:08 | オートバイ
いよいよサーキット初心者(Cクラス)の走行が始まった。
先導車がついて、ピットアウトの仕方、ピットインの仕方を踏まえた
完熟走行を2週ほどこなし、いざ本番走行開始。

『絶対に、何があっても転倒してはならない』

自走で来ている私の場合、万が一マシンに何かあったら
マシンと共に帰宅することが出来なくなってしまう。
そして私のマシンは限定生産のモデルのため、
もしも転倒してカウルがボロボロに傷ついたらスペアはない。
(異なるカラーの同型ならあるのだが)

そんなことを考えてしまうと、自ずと慎重になる。

何はともあれ、まずはタイヤも暖まっていないことだし、
コースレイアウトを覚えなければいけないと思い、
そちらに神経を集中して走る。

というわけで1セット目は走りを楽しむ前に終了。
しかし2セット目に向けての収穫を得た感はあった。


【最終コーナー】

2セット目が始まるまでに、Bクラス、Aクラスの走りを眺めて楽しみ、
最終コーナーではブレーキングポイントやクリッピングポイントが
どこなのかを研究してみたりした。

そして2セット目。
タイヤも冷え切っていたので最初の2~3周はウォーミング
ラップにしようと思い、責める気持ちを抑えて走った。
4週目からは、今まで雑誌やライディングテクニック本で
学んだ知識をフル動員し、且つ、ライディングテクニックDVDや、
GPライダーの真似で散々研究を重ねてきたハングオフ
(本当に出来ていたのかどうかは微妙だが)をやったりして
楽しく走り回った。
とにかく永遠に擦ることはないと思っていたトゥースライダー
はしょっちゅう地面に擦れ、気持ち良いことこの上ない。

3セット目には、私の隣のピットにいたAクラスの人が親切にも
タイヤの空気圧を見てくれて、おまけに空気圧の調整までしてもらった。
残念ながら私にはその違いがわからなかったのだが、
次の4セット目、タイヤの空気圧をさらに下げてもらった。

フロント : 2.50kg/cm^2(標準値) → 1.90kg/cm^2
リア   : 2.90kg/cm^2(標準値) → 2.15kg/cm^2

するとどうだろう、今度はブレーキング時のフロントの安定感が
3セット目とは比較にならないほど増した。
強くブレーキを掛けても、ぶれないというか、地面にしっかりと食い込んで、
ジワ~ッと、しかしガッツリと車体を止めてくれる感じ。
これだとカーブ直前のブレーキングが安心して行える。

タイヤの空気圧の変化など自分には絶対に分らないだろうなと
高をくくっていたのだが、意外や意外、変化を感じることが
出来たという事実に心が躍った。


【ブ~ン1】


【ブ~ン2】


【ブ~ン3】

午前は1セット15分。午後は1セット20分だったのだが、
実際に走りだすと10分ほどで腰や股関節の筋肉が悲鳴を上げはじめて、
チェッカーフラッグが振られる前にピットインしてしまった。
1時間全力で(ストレートなどではリラックスしているらしいが)
走り続けるプロライダー達の体は一体どうなっているのかと、
驚かされると同時に、あらためて感動させられた。


【抜かれる3秒前】


【独り旅】

たくさんの感動を得ることが出来たサーキット走行会。
写真も参加者の方々がたくさん撮ってくれていて、
自分の写真を見つけたときにはもう涙が出そうなくらい嬉しかった。
皆様にありがとうございましたと言いたい。

初めて自分のライディングフォームを見たことにも感動した。
こんな格好になっているのか、と。
コーナーリング中も、もう少し前傾姿勢になると格好良いなと思う。
(基本的に何でも形から入るタイプ・・・)
それは結構意識していたつもりだったけれど、まだまだ全然足りない。
非常に勉強になった。

何気なく声を掛けてくれた、たけくんに心から感謝したい。
中学時代から約12年振りの再会。
私が持ち合わせていないアダルトなオーラをまとったたけくんに、
まるでタイムスリップしたような懐かしさを感じると共に、
ちょっと照れくさかったりもした。
とにかく本当にありがとう。
次はお酒でも飲みながらゆっくりと話がしたいと思った。

さて、革ツナギ、どこのメーカーにしようかな。


【ベストショット】

サーキット走行会 ~準備編~

2007-03-19 18:05:11 | オートバイ
3月18日(日)
CBR600RR、しかもTeam Movistar Honda MotoGPカラーで、
完全なレーサーレプリカマシンに乗っているにも関わらず、
革ツナギも持っていなければ、サーキットも走ったことがない、
おまけに峠は年に2回行くか行かないかという私の、
生まれて初めてのサーキット走行会。

休日の予定は大抵遅刻か起きれずに何も出来ない私だが、
ことオートバイに関してはキチッとしている。
恐らくこれがボーダーラインというかパラメーターであり、
オートバイに関してもキチンと出来なくなったときは、
それがオートバイを降りるときなんだと思う。

話はそれたが、4時40分に目覚ましが鳴り、
本当に目が覚めたのは5時。
(もうすでにキチンと出来なくなりかけている?)
バタバタしながらもなんとか5時半出発にこぎつけた。

中央自動車道で八王子を越え、相模湖周辺、周りを見れば山、山、山
そんな状況になればなるほど寒さは極みを増して、
私の所持しているウェアで完璧な防寒を施したにも関わらず、
余りの寒さに首や肩の筋肉は固まり、
遠くに見える山々の峰が雪化粧をしていて、それが目に入った瞬間、
『ワハッハ、ワハッハ、ワハッハ』
と笑ってしまった。
人間、寒さがピークに達すると笑ってしまうのだなと思った。

笑い疲れて双葉SAに到着。
早く温まらなければと思い、けんちんうどんを朝食代わりに食べた。
しかし体が冷えすぎていて余り効果を感じられなかった。
眠いし寒いしだるいし遠い・・・、
SAのお土産屋さんで漬物でも買って本気で帰ろうかと思った瞬間でもある。

窓際のお日様が一番当たるテーブルでそんなことを考えていたら、
結構時間が切迫していることに気づき、
お日様も応援してくれているしがんばろうと席を立ち上がった。

8時受付終了のところ、ピットに到着したのが7時58分位だったろうか。
当たり前だがたくさんのトランポやオートバイがすでに到着していた。

受付を済ませ、オートバイのバックミラーを外したり、転倒時に割れても
破片が飛び散らないようにレンズ関係の物にテーピングをしたり、
ゼッケンナンバーのシールを買ってきたので、それをフロントカウルに
貼ったりしてサーキット初走行に備えた。


『洗車したからピカピカ』


『ゼッケンペタリ』

周りを見渡すと、ロッシレプリカのツナギを着た人がいたり、
タイヤウォーマーを着けている本格的な臭いのする人がいたり、
多種多様にオートバイライフを楽しんでいるようで、
自分自身も少しずつテンションが上がってきた。


『ほのぼのピット』

天気は快晴。
まもなく初心者クラスの走行が開始される。


『快晴ホームストレート』

MotoGP '07 開幕

2007-03-13 20:41:06 | オートバイ


MotoGP(世界ロードレース選手権)がいよいよ開幕した。
今シーズン、MotoGPクラスは排気量や燃料、
タイヤに関するレギュレーションが変更され、
例年にも増して非常に興味深い開幕戦となった。

開幕戦の個人的な予想としては、

1.Valentino Rossi#46 (Fiat Yamaha Team)
2.Loris Capirossi#65 (Ducati Marlboro)
3.Marco Melandri#33 (Honda Gresini)
or
3.Dani Pedrosa#26 (Repsol Honda)

と踏んでいたのだが、まさかまさかこのような展開になるとは。
なんとCasey Stoner#27(Ducati Marlboro)が初優勝を決めたのだ。

彼がトップに躍り出たときは、昨年のように15周目辺りで
フロントが切れ込んで転倒だろうと
高をくくっていたのだが、いやいや恐れ入った。

ロッシを従えてそのまま逃げ切り、優勝してしまうとは。
昨年からMotoGPクラスにステップアップし、
たった1年でこれほどまで成長するとは驚きだ。
初優勝おめでとうと言いたい。

しかし今回はマシンにアドバンテージがあったということも事実だ。
どんなにロッシがコーナーで攻めてストーナーをオーバーテイクしようとも、
必ず最終コーナーの立ち上がりで抜き返されてしまうのだ。
ヤマハとドゥカティのマシンで最高速が15キロくらい違う。
さらに800ccと排気量が小さくなったマシンではスリップストリームが
再び有効になったらしいのだ。

ヤマハ含め、他メーカーのエンジニア達がこの事態を、
黙って指をくわえて傍観しているはずもない。
こうしている瞬間もマシン開発は進んでいることだろう。

オフシーズンのテストで好調だったスズキも4位という成績で、
開幕戦でもその好調さを維持し続けた。

2戦目以降、各メーカーのアドバンテージがなくなればなくなるほど
とんでもなく劇的でおもしろいレースが展開されるはずだ。

また夢のような1年が始まる。

スーパーバイク世界選手権開幕

2007-02-25 22:42:54 | オートバイ
スーパーバイク世界選手権

ロードレース世界選手権(MogoGP)に先立ち、
スーパーバイク世界選手権(SBK or WSB)が開幕した。

各社の技術の粋を集め、レースを走るためだけに生まれたマシン
ではなく、我々が公道でも乗ることが出来る市販車をベースに、
限られた改造範囲の中で仕上げられたマシンで闘うレース。

我々の身近なマシン達が最高のライダーたちに駆られるのだから、
そういった意味ではMotoGPより身近な存在のレースと言えよう。

ただ日本では民放やNHKでも放映されていないため、
実際に走っている姿を見るにはCSを契約するしかない。
実に残念だ。

そんなSBK開幕戦のレース1で『マックス・ビアッジ』が優勝した。
速報を見た瞬間「うおおお!!」と驚きの声を上げてしまった。

MotoGPの世界で天才と呼ばれ、しかし『バレンティーノ・ロッシ』
の台頭でついに最高峰クラスでチャンピオンになれなかった哀愁漂う鉄人。

彼が1年のブランクとともに今シーズンから初めてSBKにデビューし、
レース1で1位、レース2で2位という華々しい結果を飾った。

そしてMotoGPでは何度も表彰台を飾ったはずのビアッジが、
涙で顔をグシャグシャにしたその姿に、
彼の彼なりの苦労を感じずにはいられない。

すごいよビアッジ。
感動した。

ヒゲのおじさんがんばれ!

日本人で参戦している選手は3人。
芳賀紀行#41
加賀山就#71
中富伸一#38

素晴らしい活躍を心から祈っている。