土屋龍一郎のブログ

土屋龍一郎のブログです。

矢場とんの味噌かつ

2005-12-27 21:11:46 | これを喰わず
 「矢場とん」は名古屋名物の真骨頂である。この店の名物は、味噌かつである。何店舗かあるのでご存知の方も多いと思うけれど、名古屋駅の地下街通称「エスカ」にある店は、12時前から地下通路のほかの店を寄せ付けないくらいに行列ができている。商品が商品だけに、若い娘っこやら、OLやら若いカップルが多い。そこに混じって私のような出張中のおっさんが若年のしらがのような感じで申し訳なく並んでいる。地下通路で並んでいるうちからメニューを持った店員さんが近づいてきてオーダーを取ってしまう。だから席に着くと自動的に注文したものがさっと運ばれてくる。
 ここら辺の段取りは名古屋流なのだろうか?
 20分ほど待つと、3人で待っていた女子大生たちを追い抜いて席に案内された。
 私と友人は意見を譲らず、二人とも鉄板ひれトンカツ1700円である。キャベツとマヨネーズをトッピングで頼んだ。
 席について間もなく、ジュージューと湯気のたった鉄板にキャベツを敷き詰め、その上に見事なヒレカツがカットされて運ばれてきた。ソースがこげる香ばしいにおいが湯気ごと顔を包む。たまりません。
 緩めにといたソースをかけながら(追加できる)、アツアツのヒレカツを食べる。
 とにかく試してみてください。
 矢場とんグッズなるものも豊富に揃えていて、会社のやる気は十分である。

これを喰わず!都一処の自家製杏仁豆腐

2005-12-06 02:30:56 | これを喰わず
 長野市の上松に都一処(といしょ)という中華料理店がある。
 長野高校の五差路を北へ上っていって新しく出来た稲田新道に右折する交差点の角の店、と言えば長野の人はピンと来るに違いない。なぜかと言うとそこに出来た飲食店は知らず知らずに閉店していつの間にか別の店になっているという、目立つ場所にあるだけに困った建物にあるからだ。これまでにも新しい店になるたびに家族で来ていたが、はっきり言って外食で食べ物を残さない娘が、「あの店のラーメン忘れられないくらい苦しかった」と言うほどの味の店が過去にはあった。

 だから、読み方がわからないこの店が出来てからも残念ながら足を運んでいなかった。
 おもしろラジオジャパン社長のMプロが「めちゃくちゃうまくて、めちゃくちゃ安い」とのことで私たちを、なんとご馳走してくれた。
 あら、びっくり!
 本場中国の料理人による、北京料理!コースにしたがって出てくるどの料理も「好!」である。Mプロお勧めはエビチリ。私は白身魚のフライをお勧めしたい。
お店のお勧めのひとつは、写真の手作り杏仁豆腐である。この深い甘さはどんな甘味を使っているのか?さっぱりとしていてじっくりと味わえる。
 長野市在住の方にはぜひともあの店に行って欲しい。
 駐車場が小さくてなんとなく敬遠しがちだけれど、すいているから大丈夫(?)
 あれ?

てんてんのてんめん

2005-11-12 22:32:43 | これを喰わず
 長野市にはこの10年くらいでラーメン屋さんが爆発的に増殖した。どのラーメン屋さんも特徴的で独特の味付けだから、結構飽きずに何店も回って家族で楽しんでいる。
 こってりぎとぎとがおいしい気がして、初めて行く店では濃いところから頼んでしまう。何回か通ってやっと、やはり「店長推薦」とかの味が一番しっくり来る事を学ぶ。
 「てんてん」は長野市権堂町という繁華街(?)にあって、仕込んだスープが終わると店じまいしてしまう。時にはスープがうまく出来ないと言って開店が遅れることもあったくらいのこだわりラーメン屋である。
 ご自慢は「かつおてんてん」という中華そばで、超あっさりなのにコクがあるという技巧派的作品だ。

 写真は、昨年長野県庁の南に出店した二号店のメニューで、汁がほとんど無くて半熟卵を砕いて麺と具をぐちゃぐちゃに混ぜて食べる、珍しいメニューだ。一通り食べ終わったら丼の底にたまった汁にご飯をぶっこんで、おじや状態にして食べる。
 汁がほとんど無いと、ラーメンって奴はすぐに冷えてくる。このメニューもアツアツでないところが難点だが、目の前で汗だく脂ぎって食べられるのを避けたい御婦人は彼のためにこのメニューを頼んであげたらよい。
 そうそう、味は良いです。
 今度、「パティオ大門」にも出店する模様!勢いのあるお店です。

やった!わたひき

2005-11-06 14:44:30 | これを喰わず
 日立の大森君から「わたひき」が30個も送られてきた。
 この私のブログで物欲しそうな書き方をしているを見て、地元の有名和菓子「わたひき」を送ってくれたとのこと。お気遣いいただいてしまって本当に、すみません。
 日立へ講演に行ったときにひとりで瞬く間に3つ食べたくらいファンの私ではあるが、5人家族でひとり6個は無理です。
 みるみる皮が硬くなりそうな種類の繊細なお菓子なので、大急ぎで親戚中に自慢しておすそ分けしました。要冷蔵ではあるけれど、中のクリームを味わうには暖かめの部屋において室温で食べる方がおいしいと思います。
 大きな箱の中にはパンフレットとか見当たらなかったし、ホームページでも探せなかったので、謙虚で地元優先のお店と見受けられる。
 日立へ行かれる方には是非ご賞味いただいて、感想を聞きたい。
 ご馳走様でした。

川端食堂肉鍋

2005-11-05 16:45:19 | これを喰わず
 長野の川端は由緒あるお食事どころである。
 長野市の若里にある。お店は仕事帰りの会社員からトラック野郎の腹ごしらえを大変なボリュームのメニューで迎え入れてくれる。
 道路拡張の煽りで、向かい側に引っ越してリニューアルしてからは、牛丼やファミレスなど有名な飲食店と並び立ち、圧倒的存在感を誇っている。長野ではあまり知られていないけれどサイトによると、長期滞在用の宿泊施設もあってよく知っている企業も使っていると書いてある。大変に、本当に大変に気になる。一度使ってみたい。
 スペシャルオリンピックスを手伝っていた2年ほど前は、事務所が徒歩10分程度のところにあったので、会議の途中や、終了後やけになったときにも良く使わせてもらった。とっても遅い時間まで営業しているのだが、サイトには近隣の施設の営業時間は載っていても肝心の川端の営業日やら時間が載っていないのが川端らしい味を出している。
 もつ焼きと豚汁が名物で、川端定食なども味噌汁を小豚汁に変えるのが通の頼み方である。

 今回は、同行したおもラジの社長がもつ焼き定食(豚汁セット)を頼んでしまったのでカツカレーと悩んだ挙句に単品メニューにあった「肉鍋」とご飯という注文をした。
 社長の豚汁が半分くらい食べつくされた頃、不安がよぎったがやはり、やっと運ばれてきたのは、数人でつつくタイプの本当の「鍋料理」であった。
 大学の体育会系学生のようなノリになってしまったが、昼飯から9時間も経っていたのでがつがつと完食した。
 この店のしょうゆの味って本当に、長野っぽい味だといつも思う。
 酒のつまみが気になる店だけれど、車で行くエリアなのでもっぱら暴力的な空腹時のお食事どころとして愛用させていただいています。

長野はカナダ屋の朝食

2005-10-28 22:02:55 | これを喰わず
 またまたカナダ屋ネタである。
 カナダ屋さんは実は宿泊もできる。目の前がスキー場で、レストランから歩いて5分後にはリフトに乗れるくらいの好立地だから、冬に連泊する人も多いのではないかと思う。
 ただし、夏でも夜は寒い。秋も寒いから冬はすごおく寒い。
 夕食でカナダ屋さん自慢のステーキやらパスタやら巨大なエビフライやらチーズドリアを、赤だの白だの焼酎だのといったお酒と共に大騒ぎをして楽しみ、その後から持参したギターで「なつかしのフォークソング500」を片っ端から歌いまくってぐったりしたら、予約した部屋へ引き上げる。お風呂も洗面所も共同で、ベッドも二段ベッドとシングルベッドが各部屋3人くらいずつ泊まれるように配置してある。廊下には長期滞在で飽きない様に「キャプテン」とかの漫画やら長編小説も置いてあって、マッサージ器に座って読みふけることも出来るのだ。

 さて、前置きが長くなったけれど、本日の御紹介は翌朝の朝食セットである。
 これうまくて、泣くよあんた!
 というくらいだ。
 先に紹介したパンに、卵二つのベーコンエッグ、そこになんと味噌汁である!
 「昨日近くで採ってきたきのこ入れてみた」とさらりとおっしゃるけれど、これがいける。木製の器だと和洋折衷の朝モーニングという感じだけれど、スープ皿に入れればMISOスープに早変わりするのだからおかしくない。
 朝7:30では小屋の外は霧が巻いている。しっかり防寒したご婦人が犬の散歩などしている。静かな時間を楽しみながら、カナダ屋で過ごす至極の朝であった。

長野はカナダ屋のパン

2005-10-27 21:48:34 | これを喰わず
 以前、長野は飯綱高原にある、カナダ屋のステーキが大変おいしいことを強調に強調を重ねて書いた。何しろモントリオールから来た義理の弟が「日本の食文化を見直してしまった」(訳があっていないかもしれませんが)と驚いたくらいのうまさなのだ。カナダからカナダ屋というアメリカンなステーキレストランに来た感覚というのは、フランスにある焼肉屋「リストランテにほん」に行く感覚であろうか?

 今回は、カナダ屋の自家製パンをご紹介します。
 ステーキのお供にご飯かパンを選べるのですが、大体私はおなかが一杯になっている上に、サイドメニューでパスタなんか頼んでいるものだから、なかなかパンにありつけない。
 このパンは翌朝、朝ごはんについて出てきたパンをすかさず激写したものだ。4人でもうひとつ頼んで食べたくらいうまい。
 いったい、日常的に触れているパンだとかの味が信じられないくらいにうまいというのはどうなっているのか?構造的な問題なのか?素材か?腕か?朝の空気か?
 とにかく、お土産にして東京へもって帰りたいと東京組が言うほどおいしいのだ。
 二日酔いでもうまかったもんなぁ。

日立はわたひきのクリーム入り大福

2005-10-26 13:41:20 | これを喰わず
 日立で講演をしたときに控え室に「わたひき」というおそらくお菓子屋さんの名前シールがついた大福3個とお茶が差し入れられた。結構大きめな大福なので、心配りなのか大食いのスタッフがいたのか、いずれにしても残すつもりでいた。
 シャワーを浴びてさっぱりしたあと、静岡茶を飲みながらこの大福を食べたら、なんともちもちっと大変にやわらかなもちの中に粒あんが入っている。さらにさらにその間にしろいクリームがとろりと入っているではないか!
 ああれぇ、まぁ!
 クリームといってもカスタードクリームとかの類ではなく、コーヒーフレッシュのような軽いものだ。口の中があんこで重くなるところを、このクリームのさらさら感が微妙に調整している。
 うまい。
 これから講演が始まるという緊張感漂う中、まずは2つ平らげた。
 講演会でこの大福のことをネタにしたら、主催者の立原君の奥様が好きだから、という理由だけで選ばれたらしい。ああそうですか。ネタで取り上げたということはもう一度食べたいというささやかな期待も含めてあったのだが・・・・
 講演終了後、懇親会の前に控え室に戻り、しっかりと最後のひとつをおいしくいただきました。
 日立は結構お菓子やさんが充実しているのか、お土産に運平堂本店のおおみか饅頭72個(!)詰め合わせをいただいた。親戚中に配っておいしくいただきました。
 それにしても「おおみか」とはなんぞや?

おお!駅丼

2005-10-25 13:21:51 | これを喰わず
 長野駅で駅弁を見ていたら、「おお!ABNプレゼンツ『おお!駅丼』」というものが売っていた。料理研究家山本麗子さんのプロデュースである。外側に巻いてあるチラシを読むと、長野朝日放送(ABN)のみつめて!信州生テレビ2005という番組で取り上げた企画物の駅弁である。
 駅弁というか駅丼と書いてある。
 ぜんまいと豚肉の炒め物・パプリカのピクルス・厚焼き玉子・こんぶの佃煮・ごまたく・唐辛子味噌に加えてうなぎがご飯の間に入っている。女性アナウンサーの企画だったのでダイエット的な分量かと思ったら、結構量が多くて、おなかいっぱいになった。
 おかしなもので、このパンフレットには「中身はこんな感じです」と写真が載っていてひとつひとつのおかずが自宅でも作れるようにレシピ付で解説してある。
 「ふむふむ」などと解説を読みながら食べ進めるといつもの駅弁のようにあとで何を食べたのか覚えていないということがない。注意書きのとおり唐辛子味噌はすごく辛かったとか、ごまたくとはごまあえ沢庵のことであったのか、などと楽しみながら食べることができて、不思議な満足感があった。
 連れがいればそれだけで料理はおいしくなるけれど、一人のときはこういったサービスのアイディアが味を引き立てる。
 「これを喰わず」シリーズにあげましたがこの駅丼は期間限定商品だそうで、私が食べたのは終了直前でした。あしからず。

ビバ茨城2もどり鰹

2005-10-24 13:24:23 | これを喰わず
 茨城の戻り鰹は、ぱきぱきとしているものよりもトロかと思うくらいにねっとりしたほうが喜ばれるのだそうだ。
 2001年に大いに訳ありで連れてこられた水戸市内のおすし屋さん『菊之助』で、「今は時期はずれだから出さないけれど良い時期に必ず出すからあんたも戻って来い」と大将に言われていたので、4年の歳月を経て再びここへ戻って来て戻り鰹を食べられるというのは感激である。当時の「訳あり」については寿司ネタの良し悪しや拉致にまったく左右されることもなく、私だけがおいしい思いをして終わったのだが・・・
 「いいところを用意しておいたよ」と出された鰹は普段長野とかでいただくあぶったものとは全く違う食感であった。まさにトロのような脂っこい舌触りだ。この味は四国の鰹とも違う。
 すし屋のオヤジさんが「どうだ?」「どうだ?」とたたみ掛けるので「よっしゃ、よっしゃ」と良い気になってガンガンと口に放り込んでは舌触りと味を楽しむ。出された冷酒は辛口で個性が強いものだったからこの鰹との相性は大変に良い。オヤジさんの次男の奥様が長野市の方だということで、狭い世間をつまみにしておいしくいただいた。
 瞬く間に食べつくして、更に出された巻き寿司はテイクアウトして二次会でみんなといただいた。
 これからもこの時期には茨城へ「もどりおっさん」したい。