土屋龍一郎のブログ

土屋龍一郎のブログです。

ついに観た「スーパーサイズ/ミー」

2005-12-28 21:40:58 | Weblog
 「スーパーサイズ・ミー」をビデオレンタルした。今まで通っていたビデオレンタルの店を、全国チェーンの別の店にしてみたら、品揃えが豊富すぎて、目移りしてしまった。そこで、あまり長くなくて気楽に観られそうな一本としてこの映画を借りた。
 めちゃくちゃ面白いぞ。
 ドキュメンタリー(?)である。最初は監督が実験台になって面白がる予定だったようだが、事態は日を追うごとに危なくなってくる。20日目にはこの映画のために定期的に指導を受けているカウンセラーやお医者さんから、これ以上やると死ぬとか、元に戻ることが可能か確信が持てない、なんて言う発言が出てきて、深刻になってくる。陽気だった監督がふさぎ込み、陰が出てきて、丸くなった体型とは裏腹にとげとげしくなってくる。カメラマンの緊張感が伝わってくるようだ。
 
 村上春樹の作品に「パン屋襲撃」(室井滋が出てくるビデオ)、「パン屋再襲撃」という作品があって、底なしの湖のように空腹感の塊になってしまった人物が描かれている。ここで出てくるパン屋は明らかにマックなのだが、マックには文学作品になりやすい要素がある、あるいはあるメタファーを含んだ現象と言っても良いかもしれない。
 ビッグサイズミーの映画の中でカウンセラーが「Mac ATTACK」という表現を使っていたのが新しい。まさに、パン屋襲撃である。
 最近、がんばって勉強しているせいで字幕を観なくても聞き取れることがある。すると、字幕よりも直接的な言い回しやらウィットにとんだ表現が使われていることがあって、面白い。この映画も日本版予告編の字幕と本編の字幕は微妙に違っていて、本編の方が音声に近い凄みがある翻訳になっていた。
 一粒でに度おいしい経験をした。
 が、マックは100回はおいしい経験をすることができないようだ。

矢場とんの味噌かつ

2005-12-27 21:11:46 | これを喰わず
 「矢場とん」は名古屋名物の真骨頂である。この店の名物は、味噌かつである。何店舗かあるのでご存知の方も多いと思うけれど、名古屋駅の地下街通称「エスカ」にある店は、12時前から地下通路のほかの店を寄せ付けないくらいに行列ができている。商品が商品だけに、若い娘っこやら、OLやら若いカップルが多い。そこに混じって私のような出張中のおっさんが若年のしらがのような感じで申し訳なく並んでいる。地下通路で並んでいるうちからメニューを持った店員さんが近づいてきてオーダーを取ってしまう。だから席に着くと自動的に注文したものがさっと運ばれてくる。
 ここら辺の段取りは名古屋流なのだろうか?
 20分ほど待つと、3人で待っていた女子大生たちを追い抜いて席に案内された。
 私と友人は意見を譲らず、二人とも鉄板ひれトンカツ1700円である。キャベツとマヨネーズをトッピングで頼んだ。
 席について間もなく、ジュージューと湯気のたった鉄板にキャベツを敷き詰め、その上に見事なヒレカツがカットされて運ばれてきた。ソースがこげる香ばしいにおいが湯気ごと顔を包む。たまりません。
 緩めにといたソースをかけながら(追加できる)、アツアツのヒレカツを食べる。
 とにかく試してみてください。
 矢場とんグッズなるものも豊富に揃えていて、会社のやる気は十分である。

過剰案内

2005-12-26 17:35:40 | Weblog
この写真は、JR高崎駅構内にあるトイレの入り口に設置された表示板である。
男子用女子用トイレの内部に、どのように便器と個室が配置されているかを表示している。
この表示が誰のためになぜ設置されることになったのだろうか?推察してみた。
①早くたどりつかねば「やばい」緊急事態の人が便器に直行できるように。(見てる余裕もないと思うが)
②込み合ってしまって長蛇の列になった後ろのほうの人が内部事情を理解するため。(前が詰まっていればたどり着いたときに状況がわかるはずだが)
③5段ほどの階段を上って行くため、身体の具合が悪い方などが現場でがっかりしない事前情報のため。(がっかりしても使うときには使うと思うのだが)
④警備のため?(むしろ悪いことをたくらむ人にとっては親切になるのでは?)
いずれにしても正解とは思えないから、設置した人の意図がわからぬ。

さて、先日JR品川駅のトイレで、また不思議なことに出くわした。
このトイレの手前では、四六時中「このトイレは向かって左側が男性用、右側が女性用になっています」と音声を流しているのだ。
なぜ?
もちろん最近大変きれいに便利になった品川駅には一目見てわかるような表示板もついているし、人の流れも男性に見える人は表示を見て左に流れている。
この放送を考案した人、放送用の設備を準備した人、録音した声のお嬢さんの労力を考えると、そこまでのサービスがなぜ実行されたのか、なぞは深まるばかりである。

昨年、NYの国連で間違って女性用のトイレのドアを開けてしまったことがある。入ってみて発見したけれど、トイレの場合は男性用と女性用の造りが著しく違っていて、一足踏み入れただけでその違和感がわかる。
温泉のように偶数日と奇数日で男女のお風呂を交換するなんてことはできないのだ。
つまり、万が一にも間違えてしまっても、悪意がなければすぐに「ああ、こりゃ失礼」とわかるのですぐに退散できるのだから、四六時中放送を流す必要を感じないのだ。
無駄だと思うのだ。
まあ、こんなことに熱くなって文字数を稼ぐのも無駄かもしれませんが・・・

大寒波3

2005-12-25 03:53:22 | Weblog
 クリスマスイブも大雪だった。
 街は山下達郎の「雨は夜更け過ぎに~、雪へと変わるだろ~」という曲がかかって、クリスマスイブの甘い気分はばっちりなのだが、連日の大雪で少々、閉口している。道路は車の轍(わだち)と歩道をかいた雪が投げ捨てられて凍ったおけげで致命的に危険な状態である。ゆっくり走ってもガクガクと上下に車が揺れる上に、氷に乗り上げるとハンドルが取られてしまい、あらぬ方向へ車が滑る。路側帯やら欄干に向かえば良いのだが、対向車線を走ってくる自動車の横っ腹に向かって滑り出すことも、ままある。本当にあぶない。

 この写真は私の自宅そばの道路だ。道路に平行して一級河川「シシ沢川」が2m以上の深さで流れているので、町内は雪が降るとさっさとゆき片付けをする善良な町民がおおい。
 が、しかし今年は雪かきと雪かきの間に、恐ろしい量の雪が積もったために、このような田舎の雪景色風景から抜け出せない。この道の先に、暖かな自宅の部屋が待っているとは思えぬほど、寂しい景色になってしまった。
 さらに言うと、すぐ近所の高校生が欄干を乗り越えて川に落ちたとかで、この年末になって欄干の全面架け替えが始まった。一時的に道と深い川の間に欄干が無い状態になっているのだ。
 本当にあぶない。
 40年近くここに住んでいて間違えて落ちたりしたことは無いが、近年亡くなった方もいる場所だ。しかしだからといって高校生が欄干を乗り越えて落ちることをいまさら防ぐ意味が分からないが、12月中に工事を終了することは自治体としては必要なのだという「大人の理屈」もあるようだ。
 
 まあ、ともかく沖縄など、あまり雪に縁がない方もいらっしゃると思うので、この写真を貼付します。

大寒波2

2005-12-24 03:37:11 | Weblog
 記録的な大寒波のおかげで日本は全国的に大雪が降っている。
 もともと冬と雪のイメージが強い長野ではあるが、この大雪には参ったよ。
 なにしろ、雪かきをしてもしても、まだまだ積もる。喜んでいた犬もあきれて、庭駆け回らなくなった。猫もこたつに飽きて道に出てきたほどだ。木々に積もった雪は昼の太陽に照らされて少し解けて、そのせいで地面に落ちることもなく固まってしまって木々の枝に負担をかけている。古い松などは折れてしまう。
 長男と、事務所の雪かきに出かけたけれど、前日に完璧に片付けたはずの駐車場と狭い通路は新たな雪が20cmも積もっていた。長男が傍らに積もっていた新しい雪に顔を押し付けて「顔型」をとるという遊びを開発した。
 そこで、私も図に乗って試してみた。
 眼鏡を外し忘れたままだったので、かえって本物に近いイメージの「雪デスマスク」ができた。
 決して暇な訳ではありません。
 あほらし。

今話題のビル

2005-12-23 03:26:56 | Weblog
 ちょっと趣味が悪いと言われてしまうけれど、勘弁してください。
 仕事で上京した折、五反田のある会社の応接室から外を見ていたら、その会社の部長さんが「すぐ下に見える新築のホテル、今話題の耐震構造が偽られていた、例のホテルですよ。」と教えてくれた。
 その場所は2年前には別のホテルが大変に古かったのを突然、壊して、数ヶ月で立ち上がった建物だった。「東京の建築はさすがに早いものだ」などと、感心して作業風景などをぼんやり眺めたりしていたものだった。改築して以来、その利便性と安い価格が評判になって80%以上の稼働率だったようだとのこと。それはすごい。
 現在は、さすがに休業していて中ものぞくことができないように工事用のパネルで覆われている。

 実は、今回の騒動の標的になってしまった松本駅前にある別のホテルは、私の出張時の常宿だった。そこもあっという間にビルが建って、あまりの低価格が受けて早めに予約しないと止まれないくらいの人気だったものだ。当時そのホテルで驚いたのは、窓があるのに開けても隣のビルの壁しか見えないこと。安普請でドアを閉めるとフロアのほかの部屋のドアもブルブルと振動したこと。コーヒーショップなどの水回りがなくて、チェックインンしたときに翌朝の朝食用のパンと牛乳パック、バナナを入れたビニール袋をくれたこと。100近いホテルに泊まったことがあるけれど、このサービスは斬新だったな。
 今思えば、今回の騒動に関係する苦肉の策であったのかもしれない。そうでなかったのかもしれない。

給料袋

2005-12-22 12:36:05 | Weblog
 給料袋を受け取ると受領した印を押して返す。給料自体は銀行振込の時代だから、ぺらぺらとした明細書が入った給料袋とは名ばかりのぺらぺらとした封筒である。
 給料日が日曜日で、さらに23日(金)が祝日なので、22日には給料袋を受け取った。昔は、日数の短い2月の給料をもらって少し得した気分になったものだが、休日のやりくりで給料日前にもらう給料は、実は次の給料日までが長くなっただけの話なので、よろしくない。

 まあ、小さなことはともかくとして、1月分から毎月の給料日の受け取りの印を押しては返していた給料袋が12か月分の印を押されて、一年の役目を終了する。この、最後の12月の欄に印を押すと、毎年、ああ今年も一年間終わるのだという感じがする。さらに一年前にも、先月にも自分が存在していたのだという、まことに当然ではあるが不思議な現象も感じる。一年前や一ヶ月前に自分が存在していた痕跡が自分の身体に認められないせいかもしれない。
 そんなことを考えながら眺めていたら、ぺらぺらとした給料袋の方がむしろ存在感を持って、12個の赤い勲章をつけて、その表面がやけに威張って見えてきた。

悪夢

2005-12-21 12:45:29 | Weblog
 夜中に突然女房が起きて、はあはあと息を荒げ、額に汗をかいている。
 ビックリして声をかけると、怖い夢を見たのだと言う。言いながらまだはあはあ肩で息をしているほどである。「夢でよかった.怖かった」と言う、彼女の話はこうである。
 最近、そろそろ車を買い換えようかという相談をしているのだが、たくさんのパンフレットから候補の車が見つかっていた。ここからが夢である。頼んでおいた自動車屋さんから念願の車がやっっと納車になった。ところが女房は私に内緒で「軽トラック」を併せて買ってしまっていたのだ。いよいよ納車になるというときに、内緒にしていた「軽トラック」のことがばれてしまう。さて、どうしよう!と困ってたところで目がさめた。

 「軽トラック」?
 なにそれ?と半ばあきれて問い返す。夜中に飛び起きるほどの怖さや不安が軽トラックのどこに隠されているのかわからないけれど、なにしろ夢だからな。まあ、現実に注文はしていないようだから、いいけれど・・・

 長女が見た怖い夢は、まったく違う家庭の次女として生活しているが、黒人の弟が父親に折檻されていて、頭に来た娘が父親に空手の必殺技の目潰しを食らわせる、ところが目玉に弾力性があってなかなか技が効かない、という夢だ。
 想像しただけでも気持ちが悪くなるような、まさに悪夢である。

 さて、怖い夢は後から聞くとまことにばかばかしいけれど心理学的には何か意味があるそうである。それは、そこに含まれるキーワードが本人の無意識の恐怖を現すからかもしれない。女房が怖かったのは「軽トラック」なのか「夫に」なのか「内緒で」なのかわからない。娘にしても「父親」なのか「目潰し」なのか・・・・
 どちらの夢にも私が関係しているようで・・・・それが怖い。

大寒波

2005-12-20 12:38:12 | Weblog
東海道線米原付近の景色を大阪から東京へ向かう新幹線のぞみから撮影した。もとより殺伐とした場所だが昨日日本全土を襲った大寒波で積もった大雪が畠を覆い隠し、吹雪く様子は、北の果ての大地のようだ。
それにしても月曜日に長野に降った大雪はすごかった。一夜にして20cmも積もったおかげでせっかく日曜日に子供達を動員した雪かきが元の木阿弥になった。
それにしても「雪かき」という作業はなんと不思議なことだろう。どうせとけて誰にも知られず消える雪を果てしなく集めては捨てる。雪かきに没頭すると作業自体の意味が混乱して、頭がからっぽになる。もしかしたら、何かを悟ってしまうかもしれない。
雪かきの修現道場なんてどうだろうか?期間限定で雪が降ったら積もった場所を転々と移動しながら悟りを求めて開業する。
流行らないだろうね。雪かきボランティアと変わらないもんな。

[ma]tempo収録

2005-12-18 01:48:52 | Weblog
 おもしろラジオジャパンの[ma]♪tempoの本年最後の収録を行った。
 番組をご覧になった方のリクエストと、[ma]の二人の強烈なプッシュで、素人ながら鍋を囲みながら収録するという暴挙を実行した。結果的には大変楽しくて、仕込みがきちんとしていたので良い番組ができたのではないかと思う。
 長野出身のこのバンドは女性2人のユニットで、ボーカルのあやさんとピアノコーラスのまゆさんの構成だ。スペシャルオリンピックスの公式サポートソングの一つである[RING]というヒット曲を引っさげて長野県全市町村総なめコンサートを決行したり自家用車を駆って京都大阪新潟東京をライブで飛び回っている。完全家内制手工業型営業をしていて、移動の運転からライブの仕込みやスケジュール調整、会場手配まで自分たちでまかなっている。私は彼女たちから長野で行われる大規模のコンサートに必要な弁当を購入する方法と業者紹介について問い合わせを受けたことがある。
 それらの努力がCDやライブを通じてじわりじわりとファンを増やしているようだ。
 2005年の[ma]tempoは初めての取り組みということもあって、おっかなびっくりで、手探りの一年間だったけれど、今回のノリを大切にして2006年の番組はもっと楽しくて二人のためになる企画を考えたいと思う。
 みなさん、聞いてください。