土屋龍一郎のブログ

土屋龍一郎のブログです。

大本願

2006-04-30 23:07:50 | Weblog
善光寺大本願で行われた法要に参列してきた。
茶懐石になっていたのでお薄茶からお濃茶、点心までいただいた。
この写真は桜井甘精堂謹製大本願の名入り栗落雁である。
ありがたいものなのである。
二口でぼりぼりといただいてしまった。

陰日向に咲く

2006-04-28 20:02:20 | これを読まず!
劇団ひとり著「陰日向に咲く」を、FM長野番組審議会の中島清副会長からお勧めいただいて即購入した。
自宅に持ち帰って翌日までに、妻と長女がすでに読了していて、娘などは「すっごく面白いよ。この人のネタより面白い」とのこと。
妻は、「もう既に何度も読み返して登場人物を検証した」ですと。

私もあっという間に読み終えてしまった。
書き手のことを思い浮かべながら読んだせいか、イッセイ尾形の「人生カタログ」「とりあえずの愛」を思い出していた。
劇団ひとり氏もイッセイ尾形氏もヒトを演じるパフォーマーである。
これらの書籍の登場人物はどの人も背負った人生を微妙な仕草や言葉を通して描き出されている。
その捉え方が絶妙なのだ。
男も女も若い人も年寄りもくっきりとそれらのヒトの性格を見せている。
さらに言うと、「陰日向に咲く」では、全部読み終えたところでそれぞれの登場人物の動きをもう一度読み返したくなる。
ネタばれになるので詳しく言えないけれど、相関図を書いてみたら、著者の隠れた意図が分かるかもしれない。
GWの宿題にしよう。
絶対読んでください。

すごいぞ別所線

2006-04-27 14:56:42 | Weblog
上田女子短期大学までは、上田駅からタクシーで2080円もかかったので帰りは上田電鉄別所線という超ローカル線に乗ることにした。なにせ長野から上田間の新幹線が1410円だからタクシーはもったいない。
二両編成の列車は一時間に一本程度だ。
また、すごいのは到着しても運転手兼車掌の脇のドア一カ所しか開かない。私もそのことを知らずに到着しても開かないドアの前でおろおろしてしまった。列になって乗車する客に気づいて慌てて乗り込んだ。
社内はのどかでのんびりした空気が漂う。
まさにローカルの味わいだ。
しばらく走って次の駅に着く。
駅には私と同様に開かないドアの前でおろおろする待ち客が見える。
すると突然社内の客達が、「あの人は地元の人じゃないね」「入り口を知らないのかね」「駅も放送してやりゃいいのに」と、口々に大合唱が始まったのだ!
これには驚いた。乗客はそのうちの何人かは顔見知りか、地元の人たちらしかった。
きっと、私のことも「土地もんじゃないな」とか「おろおろしてら」とひとしきり話題になったことが容易に想像できる。
一気に緊張してしまった。それまではのどかな思い出車窓を眺めていたのだが、それ以降は社内の素行にも気をつけなくてはならぬ、と眠気もすっ飛んだのであった。
ローカル、恐るべし!

お茶室考

2006-04-26 15:03:04 | Weblog
長野県上田市にある上田女子短期大学に信養庵と名付けられたお茶室が出来て、そのお披露目の茶席に招かれた。
裏千家淡交会の長野県副支部長というお役をいただいているおかげで、こういったご案内をいただいたのだ。
とはいっても、私自身本格的に茶道を学んだことが無く、四苦八苦しながらお点前をいただいている。
信養庵は、本格的な茶室で、にじり口から入る。これは、私にとって初体験で腰からはいるものか頭からはいるものか、困ってしまった。
主客を含めて8人でお点前をいただいたので、大変に狭くていやがおうにも緊張感が増した。
こんな機会はめったに無いので、上席に座った心得のありそうな方の振る舞いを見よう見真似でお濃茶をいただいた。お披露目に合わせて「一」という文字が書かれたお軸や、京都から取り寄せたというお菓子など、おもてなしの最高峰とも思える気遣いを感じながら古式ゆかしい茶道の流儀を堪能した。

さて、お濃茶・お薄茶・点心をいただいた帰り道に味やら雰囲気など思い出しながら歩いたのだが、こういったものは招待する側とされる側の気持ちのあうんの呼吸に醍醐味があると思い当たった。この道何十年の師範格の方と接する場面と新人の学生がお手伝いする場面があったわけだが、こちらもそれに合わせて気持ちを高めたり緩めたりしなくてはならない。素人ながら知っている限りの形でお受けすることが作法であろうと思う。

さらに、どんな方とご一緒してもてなしを受けるのかということも重要であると知った。「いやあ、正座が苦手で・・」と始めからあぐらのままで愛想笑いをしながら同意を求めたり、茶器などについて知ったかぶりをしたり、絶えず無駄口をたたいている方とご一緒したときには大変につらい。リラックスさせるのも良いけれど無知をさらけ出しているようでこちらまで気恥ずかしくなる。ここら辺はほどほどにすべきなんだな、と勉強になった。

この学校は長野県を代表する建設会社である北野建設株式会社の北野次登会長が理事長をされている。だから建物も内装も見どころ満載である。待ち時間にじっくり拝見したけれど大変に感銘を受けた。美しくて機能的な建物を見るのは楽しい。
大変に良い機会をいただいた一日でした。

青年部弁当

2006-04-21 19:32:31 | Weblog
青年部の弁当は同じ建物内にある厨房で用意していただいた。
野菜が少々足りないけれど、バランスが良くて栄養満点だ。
アサリをいっしょに炊き込んだご飯はしょうゆ味がしみていてとてもおいしかった。
最近は食事内容に気をつけているので、いちいち味わって食べている。
こころなしか、味覚が鋭くなってきたような気がする。
自宅で食べた肉じゃがに日本酒が隠し味で入っていることを当てられたほどだ。

村上春樹著『プールサイド』には、折り返し地点というキーワードにこだわるスイ
マーが出てくる。
私もおそらく人生の中間地点を過ぎている。
つまり、これから採る食事の回数が今までに採った食事の回数より少ないということ
だ。
そう考えると、準備していただいた弁当一食でもしみじみとしてしまって、味わって
ためなきゃいかんという気持ちになるのです。
ご馳走様でした。

おまえじゃろ!

2006-04-20 13:38:49 | Weblog
長野のリバーフロントガーデンという市営のグランドには、ほこりが舞う未舗装の通路をはさんでショートコースのゴルフ場がある。少年サッカーの試合の後片付けをしていたら、なんとゴルフボールが目の前に飛び込んできた。子供や保護者が何十人もいるところだったが、幸い誰もいないところへボールは落ちた。そのせいで、気が付いたのは私ひとりだったようで、だれもボールに気を止めずにいた。
こういうときに私は黙っていられない。
ボールを拾うや、隣のゴルフコースでティショットしている大人に声をかけた。
最初は知らん顔をしていたプレイヤーはシャツの胸元からもじゃもじゃの胸毛がのぞいている。
大きな声をかけると、「そういうことは管理所に言ってくれ。ここのフェンスが低すぎるのがおかしいんだ」という。
プツン。
「あんたから言えよ。」
ゴルフをやっているのは相手方である。何で俺が言わなきゃいかんのだ?
こっちは幸い事故がなかっただけの話である。親切にそのことを教えているだけなのだ。
話しながら、だんだんゴルフそのものに頭にきた。おそらくスポーツの中でプレイヤーひとりが独占するフィールド面積が一番広いのがゴルフじゃないか?打ったボールの行方がボールしか知らないなんてわがまますぎるぞ・・・・とか。
早朝から30人の子供の面倒を見ていたせいで疲れていたのかなぁ。
こんなことで熱くなるなんて・・

ローリングストーンズ

2006-04-19 13:37:27 | Weblog
5回目の来日公演に行った人が公演がはねたあとに(公演中は禁止だから)場内で撮った写真である。
例によって巨大なベロマークがステージでゆらゆらべろべろと動いている。
ストーンズのメンバーはみんな達者である。最年長のチャーリー・ワッツなんて、1941年生まれの65歳だ。
前回の来日では、彼らの動く姿を見るのは最後だな。と思っていたが、どっこいまだまだ現役である。
キースがソロパートでギュイーンと一発音を出すだけで格好良くて許される。
ミックがステージ狭しと走り回ると逆に観客のほうが何倍も歳をとっているような気がしてくる。
すごいバンドである。

同時進行読書

2006-04-16 23:33:43 | Weblog
先日の宣言を実行すべく書店へ出掛けたところ、なんと長野市内2軒の書店で「国家の品格」は売り切れていて入荷の予定も立っていないという。新書でこれだけ売れているなんてすごい!
そこで、さっそく企画されていた「藤原正彦コーナー」に並んでいた『若き数学者のアメリカ』を購入した。
3軒目に立ち寄った近所の書店でやっと手に入れた『国家の品格』と同時進行で読んでいる。
面白い。
実を言うと林 信吾著の『昔、革命的だったお父さんたちへ―「団塊世代」の登場と終焉』という団塊の世代を鋭く描いた書籍も同時進行で読んでいる。

同時進行読書は、私の読書方法である。
1、あまりにのめりこんでしまう面白い本に出会ってしまったときに読み終えてしまうのが惜しくてたまらないことがある。同時進行読書をすると、読む楽しみを長く味わえる。
2、読むことにものすごく集中力を必要とする書籍に取り掛かったときに、別の書籍に移ることで息抜きをして集中力を整えられる。
3、作者の癖や工夫を知る上で同時読書は、より際立ってその癖を感じることが出来る。
など、勝手な理屈をつけてこれを遂行している。

ただし、今回の3冊を選んだことは失敗のような気がする。
どれも面白すぎる上、林 信吾さんと藤原正彦さんがダブってしまって、将来見分けがつかなくなってしまいそうだからである。

深夜コンビニスパ

2006-04-15 23:28:24 | Weblog
酔っぱらって深夜のコンビニへ行くとろくなことはない。
つい、自宅の近くにあるコンビニでタクシーを降りてしまうと、手塚治虫先生の漫画とかアイスクリームとか訳のわからぬ情報誌を買ってしまう。
おかげで、子供たちはたまには酔っぱらって帰ってきてくれと頼まれるので、おかしな感じだ。
出張中に酔っぱらってホテルへ戻るときが一番後悔する。
長野のコンビニにはない深夜スナックが温かく提供されていたりすると、ついつい試しに買ってしまう。
この写真はほうれん草のスパゲッティにホワイトソースがかかっているもので、レジで注文すると5分くらいで温かくなって出てくる。この待ち時間に自分の後悔はどんどん増幅してしまう。
おなかなんか減っていないし、さっきまで結構おいしいもの食べてきたはずだ。返品できないか?ああ、店員さんが忙しそうで声をかけられない。まだ間に合うのではないか?と頭の中でぐるぐるしている間に安っぽい塩ビのトレーにほかほかした、いかにもおいしそうで体に悪そうな料理が出てきてしまう。
東京のビジネスホテルには必ずといってよいほど近所にコンビニがある。
完全に心理状態を読まれているのである。

長野マラソン

2006-04-14 14:37:29 | Weblog
100m先にいる亀に追いつこうとして、ウサギがそこまでダッシュする。しかしそ
の間に亀はゆっくりながらもう少し向こうまで進んでいる。さらにウサギがその位置
まで移動する間に、またまた亀は少し先に進んでいる。こうして考えると、ウサギは
永久に亀を追い越せませんね。
という話を、小学生の頃に算数の先生に言われて、未だに明快な答えがわからない。
しかし実際にはスピードの速いものにはいつのまにか追いつかれ、追い越される。

早朝、ランニングのために信州大学のグランドへ出かけたら、長野マラソン招待選
が男女3人走っていた。背中にEthiopiaと書かれた鮮やかなジャージを着ている黒人だ。
めちゃくちゃに早い。
私がグランドを1周する間に3回追い抜かれた。
私は亀の気持ちである。追い抜かれるときに「ハロー」とか愛想を振りたいが先方は
数日後の長野マラソンのために真剣であるから、声をかけそびれてしまった。
こちらは本年のランニング初めだったので早々にぐったりしてしまったが、3人のア
スリートはあるときは一般人の全速力くらい、あるときはランニングくらいにと、ス
ピードを変えながら黙々と走りつづけていた。
スパイクの跡をたどったけれど、歩幅が広くてぜんぜん走れなかった。