土屋龍一郎のブログ

土屋龍一郎のブログです。

最近のバス

2005-11-30 02:05:22 | Weblog
 ここ一年くらい、積極的にバスに乗るようにしている。
 きっかけは、自宅のすぐそばの「長野商業高校前」というバス停から始業時刻に間に合う会社近所までの直行バスがあることに気づいたとことであった。10年以上も自家用車で通勤していたのだが、たまたまバス路線を見ていたらこの事実に気づいたのだった。そうでなくてもバスの行き先表示は見にくくてよくわからないし、経由する場所などについては意地悪としか思えないほど公共交通機関利用の妨げになっている悪表示だから、きっかけがなかったら一生利用はなかっただろう。
 朝7:30位から連続して鬼無里(きなさ)方面から降りてくるバスが通る。長野駅を通って日赤方面へ行くバスは空いていてガラガラである。1.2人が立っていることもあるがその多くは一日立っていても平気な若者である。
 書類に目を通したり、こともあろうに英語の教科書を開く余裕さえある。自家用車車中ではあり得ない環境だ。
 都会の人たちが早朝の長距離通勤を利用して自己啓発をするのが今年の夏に流行ったけれどこんな快適な感じなんだろうな。
 さらにバスに乗ると周りの景色がよく見える。車高が高いから街路樹の葉の色が季節で移ろうのがよく見える。歩道を歩く人たちの表情をじっくり眺めることができる。通り沿いの店舗のショーウインドウの装飾がよく見える。
 よいことづくめだ。
 相変わらず、知っている路線以外は怖くて乗ることができないし、到着時刻が遅刻を許されないときなども心配で利用できないけれども、自転車に乗ったりバスに乗るくらいのスピードで生活できたら、その方が楽しい気がする。

ぴったりの時刻

2005-11-29 01:48:19 | Weblog
 8月に納品になってから既に体の一部になった愛車トヨタプリウスは、さすがトヨタだと思うしつらえになっている。
 車内に小さな小物入れが何カ所もある。ほとんど小物入れがなく、助手席のグローブボックスさえなかったフォルクスワーゲンゴルフに9年乗り続けた後なので、プリウスの小物入れに何を入れたらよいのか困ってしまう。とりあえず非常食としてカロリーメイトとチーかまを入れているくらいだ。
 カーナビの必要を感じなかったのでコンソールの画面は消されているか、そうでなければ瞬間燃費が表示されている。1リッターあたりの燃費が平均して15kmあたりから99,9kmなどに変化するのを見ているのは楽しい。ずいぶん儲かった気がするし、なんとか低燃費で走ろうと心がける。
 最近新しく気づいたのだが、ラジオを鳴らしていて時報が鳴ると、440Hzの音とともにこの液晶時計がきちんと「ぴったりの時刻」に変わるのだ。別にプリウスだからという訳ではないのだろうけれど、私の持っている携帯電話も腕時計もPDAもパソコンもなぜかいつの間にか「ぴったりの時刻」を示していない。だから新鮮な喜びを感じるのである。
 まあ、やっぱりおれってきちんとした人なんだなあ。

new iMac G5!

2005-11-28 01:23:27 | Weblog
 自宅で使ってたiBOOK G4の調子が悪くて、ずうっとだましだまし使ってた。さらにiTunesにCDを録音したらHDがいっぱいになってしまった。パソコン専門店に行ってiMac G5を見ては、いつ買おうか悩んでいた。17万円以上もしたので躊躇していた。ところが、うろうろと悩んでいるうちに、突如新しいiMac G5が登場した。スペックは向上した上に、値段が安くなっている。速攻でパソコン専門店に駆けつけると、デモ用にもいつ入荷するかわからないとのこと。それでもいいからこの店の一号機が入荷したら連絡をくれと注文した。
 11月の頭についに電話がかかってきた。
 ATOK・Office mac・Nortonという、おなじみのソフトを最低限でインストールして早速使っている。
 快適である。17inchという環境は予想以上に快適だ。エクセルを開いて、その横にワードを並べて参照しながら編集しても煩わしさがない。まだまだTigerというOSは使いこなせなくて、このマシンの持つ真の実力を十分享受するところに至ってはいないけれど、あまりにさくさくさくさく動くので、自宅のiBook G4と事務所でメディア関係用に使っていたPowerBook G4の二台を売却する決心をしたほどである。
 それらのMacに入っているデータは、FireWireを使って、あっという間に新しいiMac G5に移行できたし、それでも160GBの容量は余裕である。これは楽しい。

文部科学大臣謁見

2005-11-27 19:04:13 | Weblog
  11月18日(金)に、このたび小泉第三次内閣に就任した、小坂憲次文部科学大臣を訪問して、大臣室で就任の感想などをインタビューした。丸の内にある文部科学省は海外の高級婦人服専門店やら有名レストランやらの並ぶ通りの一角にある。
 金曜日の夕暮れの時間を楽しむ東京ピープルに賑わうなかをかき分けて入り口にたどり着くと、そこは厳重な警備体制の敷かれたお役所の入り口そのものであった。
 実を言うとこの日の皇居周りは大変に混雑していて一寸釣りの状態で、なんと大臣室入室予定時刻を3分ほど過ぎてしまった!タクシーを降りて丸の内を突っ走って大臣室へ!ちょうど飛び込みで地元議員が表敬訪問に来ていて、大臣を待たせるという前代未聞の状態は逃れることができた。

 大臣室は、秘書官の机の上を除いて非常に整然としていた。ひっきりなしに訪れるお客様に対応して接遇をしたり電話等で話す傍ら、大臣室での面会に同席してノートを取っている。こりゃ大変だ。
 大臣も少々お疲れの様子はあるけれども、目が笑っていない。矢継ぎ早に繰り返される接客を直球勝負で受け止めておられた。こりゃ大変だ。

 大臣との対談の様子は「おもしろラジオジャパン」をご覧ください。

ビデオ映画三昧2

2005-11-26 23:29:56 | Weblog
 「カンフーハッスル」である。チャウ・シンチー監督は面白い。少林サッカーを始めとして、ファンになってしまった。
 このカンフーハッスルも、「ありえねー戦い」という宣伝文句が示すように、超大型娯楽大作である。ブルースリーを髣髴とさせるパロディがふんだんにちりばめてあって、ブルースリーファンの私にとっては大変に楽しめる作品だ。
 チャウシンチー監督もブルースリーファンだとのことで、納得である。
 あの身体、一生に一度くらいはああなってみたいよな。
 と思いながら、たわしダイエットを続けている毎日です。

ビデオ映画三昧1

2005-11-25 22:50:28 | Weblog
 自宅でテレビを見なくなってから1年が過ぎた。時折次男が「友達が僕に、お誕生日にテレビ買ってもらったらって言ってるよ」とねだる程度でテレビの無い生活に慣れてきた。 と思う。
 その代わり結構レンタルビデオは借りる。
 最近のお勧めは「BOURNE IDENTITY」「BOURNE SPREMACY
 MATT DAMON演ずる記憶喪失の秘密諜報部員が主人公である。明らかに007シリーズの格好良いイギリス系スパイ像を意識して、あえて逆の手法で特殊性を際立たせている。楽しみながら敵を倒したり、夜の働きも抜群というシチュエーションは無い。苦悩しながら敵を倒してゆく。というより誰が敵で味方か自覚できていない設定だ。
 MATT DAMONはオーシャンズ11と12で、下っ端役なので役者的にも下っ端なのだと勘違いしていた。このシリーズでは難しい役回りなのにいろいろな表情で「困ったことになっている」状況を演じている。
 うまい。
 「観客に見られている」感を消し去ってスクリ-ンに映るような演技とカメラワークって、逆に観ているこちらを引きずり込む。演技していない演技ってやつか。
 いずれにしてもドバドバと血が飛び散ることも、バラバラになった死体も出てこないけれど、この迫力は本当の戦闘に近いそうで、すごく現実感がある。
 みんな、観てね。

高校公開授業参観レポート6<番外編>

2005-11-24 22:18:40 | Weblog
1、進学校である名門大町高校は、「魂・知・和」というスローガンを持っている。
 「こんちわ」と読む。校内で生徒とすれ違うと、部外者の私たちに「こんちは!」と元気で礼儀正しい声がかかる。
 これは良い。
 こういう、スローガン作りが大好きな某団体に13年間もいたので、この出来栄えに感嘆のため息が出る。みんなが覚えられて、使えて、深い意味がある。
 「MOTTAINAI(もったいない)」を1994年から提唱していたら、今になって全世界に広まってきた。「こんちは」もいつか長野県中に広がる名コピーだと思う。

2、校舎内
 高校なんて殺風景なものである。残念ながらどこの高校も予算と面積にとことん悩んで出来たことが歴然としてる。そして無個性な造りである。
 どうしたら、愛校心が芽生えるような施設を提供できるだろうか?学び舎としてやる気の出る環境を作って上げられるだろうか?教育委員会は「とにかくパソコンを完備しろ。使え」と言って来るらしい。けれどもその結果、得意な生徒が去った後は更新されないホームページやら、世代が替わって動かないアプリケーションの屍が累々と積み重なってゆくのだ。
 愛校心が無いから掃除も行き届かず、ゴミ箱はお菓子と空き缶があふれ、脱ぎ捨てたジャージや辞書の入っていた箱が廊下に散乱する。

3、図書館
 写真は、図書館である。イケテイル。座卓である。この周りの書棚には、最新刊のファッション雑誌やスポーツ雑誌、ベストセラーの漫画、アニメがそろっている。何回かのぞいたけれど、このイケテイル座卓で本を読んでいる生徒はいなかったけれど。
 そして残念ながら蔵書には非常に古いものがあって、「高等学校は今」みたいなほんが昭和58年の出版物だったりした。
 高校の図書館をオープンにして保護者も使えるようにするとか、卒業生の自宅にある本をガンガン寄贈するとか、もっと利用価値があるスペースだ。

4、最後に
 とてもとても長いレポートになってしまったけれど、百聞は一見にしかず、という言葉どおりデータやら意見交換だけではわからない教育現場の実態を見ることが出来た。教育は国家百年の計であることは誰しも文句の余地は無いだろうが、何十年も同じスタイルの授業をしていてはスタイルが昔と違う子供たちを育てることは出来ないのも自明の理である。
 非常に熱心で前向きな大町高校に関わらせていただいたことで教育に対する関心が更に更に高まった。
 貴重な機会を与えてくださった丸野範彦校長先生浅川司教頭先生にあらためて御礼申し上げます。ありがとうございました。

えびす講煙火大会

2005-11-23 18:15:31 | Weblog
 23日は長野のえびす講煙火大会である。
 冬の花火大会ということで全国的にも大変珍しいとのこと。まあ、長野といえばスキーをイメージする人が多いくらいに冬のイメージが強いから、この花火大会はそれだけで長野らしくて良いと思う。
 人出を増やすために夏に変えたらよいのではないかという意見もあったようだけれど、毛布をもって焼き芋とか食べながら家族や恋人たちでぬくぬくするのがとてもよい。
 特に今年は100周年!
 ということで、地元も商工会議所も大変な力の入れ方だった。早い時期から、例年以上にニュースやメディアに掲載されたし、ポスターもたくさんあった。
 なんと6000発の花火が用意されたそうだ。この花火大会は翌年の夏に打ち上げる予定の新作花火が全国から集められて、腕自慢の花火師たちが、その技とアイディアを競うのが恒例になっている。
 昔ながらの大花火から、写真のような蝶が舞うような花火まで勢ぞろいした。
 こちらは家族5人で焼きそば焼き鳥フランク焼き芋モツ煮豚汁の屋台を回ってほかほかしながら花火を楽しんだ。この日はいつもより暖かめで大変な人出で、混雑もすごかったが、打ち上げ場所が勤務先の本社に近かったので、駐車場も確保できてゆっくり楽しむことが出来た。
 最後の最後に上がった特大スターマインとナイアガラ花火は長野オリンピックの閉会式に並ぶ見事な出来栄えだった。

高校公開授業参観レポート5<課外研究>

2005-11-22 22:04:48 | Weblog
 6時眼目が終わって掃除も終わると、数学・物理・化学・生物の研究室にめいめい、生徒たちが集まってきて、課外研究として実験などを行っている。
 これは見ていて楽しかった。
 科学の授業で、廊下まで熱弁が聞こえた先生がいて、思わず教室に飛び込んで電流の基礎を生徒と共に興味深く聞いた。その先生は本当は、専門が物理で課外研究ではG=9.8を証明する実験を生徒と共にやはり大変熱心に、そして的確に指摘しながら研究をしていた。
 食品に表示されたビタミンCの真偽を計測する科学グループの女の子たち。
 「先生が研究室の冷蔵庫に入れてるプリンが実験用なのか疑問なんです」と言う生物研究グループの女の子たち。
 2500個のパチンコだまを使って規則的に打ち込んだ釘の間を、計算どおりの確立で落ちてゆくかどうか実験している男の子たち。

 こんなに楽しげで目の輝いている生徒が、6時間の授業中のどこにいたのだろうか?同じ子供たちなのだろうか?そりゃそうだ。ほとんどしゃべらずに黙々と教科書の問題を黒板に解いてゆく数学の先生の授業なんか、楽しいはずが無い。
 そういう子供といる先生も、心なしか授業中より元気が良く楽しそうである。
 浅川教頭先生がおっしゃっていたように40人もの子供が全員満足する授業の組み立てというのは、釘の間を確率を無視してひとつの穴にパチンコだまを入れるように難しいものなのだろう。

高校公開授業参観レポート4<現代国語・現代社会>

2005-11-21 21:50:09 | Weblog
 現代国語は心理学者の浜田寿美男氏の「身体の個別性」を読み込んでいる。難しい。あまりに面白そうなので、Amazon.comで調べて著書を読むことにした。が、インターネットで調べるとものすごく難しそうである。積読になりそうだな。というくらいの手ごたえのある文献なので生徒たちの表情もさえない。黒板に書かれた解説も、これは難物である。
 先生は生徒になんとか自発的に意見を言うように促すけれど、静まり返っている。教える授業よりも学ばせる授業を目指しているな、とわかる先生の指導方法である。
 この先生の葛藤を文章にしたらひとつの文学を確立しそうである。

 現代社会は社会保障についてその歴史と成り立ちを学んでいた。年金の仕組みなどは、参観している我々が、「そうだったのか!」と目の前の霧が晴れてゆくような明快な説明であった。なんでいままで誰も私にこういう風に教えてくれなかったんだよ!と思ったけれど、きっと本当は高校時代に先生が教えてくれていたのにサボっていたのはこちらだったんだろうな。

 この現代社会を筆頭にして、高校教育で学んでいる内容はすこぶる実践的である。すぐに社会に役に立つ。知っていれば今朝の朝刊がもっと読み込める。書店に並んだ新刊がもっと読みたくなる。高校で学んだことなど社会で役に立たないと、言う大人がいるけれど、そんなことは無い。あれだけの事を身につけていたら、社会でもっと役に立つ。もっと世の中が面白くなるはずだ。