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ラジオ朗読新見南吉「うた時計」

2005-09-18 22:08:23 | Weblog
 せっかくMDとか6連奏CDとかがついたカーオーディオなのに、このところNHKラジオの朗読にはまってしまった。
 先日も早朝会議の後の移動中に新見南吉「うた時計」をNHK第二で放送していた。中学年向きのおはなしの旅という短い時間の放送だったが、橋爪功さんがたった一人で演じていた。少年・青年・おじいさんの3人の登場人物を見事に演じ分けている。プロの技だ。

 2001年ごろから、人の話し方について注意する習慣が身についてしまった。
 自分自身100回近く大勢の人たちの前で話さなければならない時期があって、「どうしたら伝わる」「どうしたらわかってもらえるか」「相手を理解できるか」について相当悩んだからだ。
 小泉総理の話はとにかく説得力がある。ちゃちゃを入れる隙を与えない。長野県を代表するある県会議員の話はとにかくわかり易い。ところが会場と観客が変わるとその人は同じ話を違う話し方で伝えるテクニシャンだ。
 最近は真っ只中の衆議院選挙関係の立候補者の話を気にかけて聴いている。こんなにわかり易い選挙なのになぜか候補たちの言葉が耳に残らない。こころを揺さぶらない。国会の議論を聞いていても話し方の手練手管で煙に巻くしたたかな方々も多いけれど、「何を質問しているのか」わからない方々もいる。

 今回の衆議院選挙は「ハッタリ」という技術を操る団塊の世代の候補者たちが、技術を超えた「ことば」を伝えたもん勝ちの気がする。

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