土屋龍一郎のブログ

土屋龍一郎のブログです。

9.11

2005-09-11 23:59:10 | Weblog
 September 11thという日は、21世紀の世界の多くの人々にとって最も記憶に残る一日ではないだろうか。その日自分が何をしている時に同時多発テロを知ったのか、多くの人が今でも思い出せるであろう。日本ではあの時刻(夜11時頃)に寿司屋で食事をしていた友人が多い。
 私はその時、なんとテロの舞台の一つになっていたニューヨークであの事件を知ることになった。国連の世界NGO会議に出席して分科会でスピーチをするためにニューヨークにいた我々は、そろそろ国連へ向けて出発しようとしていた矢先に「どうも貿易センタービル辺りで事故があったようだ。しばらくホテルに待機して欲しい」との連絡を受けた。テレビでは炎上するツインタワーが映っている。ホテルの窓の外はパトロールカーのサイレンがけたたましく響き、クラクションと急ブレーキの音が騒がしかった。
 詳しい事情が分からないまま女房に電話するがつながらない。結局数時間後にmailで詳しい状況報告ができたのだが、お互いに安否が知れないというのは大変不安なものだった。
 今、あのときのことを女房に聞くと、やはり尋常ではなかったらしい。
 留守を守る私のJCの仲間から「土屋さんがテロに巻き込まれているようで連絡が取れない」という一報が入ると、我が女房は「嘘に決まっている」からという理由ですぐ布団に入って眠ったそうだ。眠って起きれば「夢だった」ことになるはずだ。と思って、いくつか電話が来てもその度に嘘であることを証明しようと眠り続けたという。目覚めても目覚めてもテレビは繰り返して事件を取り上げている。ついに信じるしかなかったとのことだ。
 個人的にこの日を忘れないために「一日中を国連に捧げる日」に決めているが、日本にいるとこの日も単なる一日になってしまって、今日なぞも衆議院選挙など超ドメスティックな一日になってしまった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿