▲中央には涸沢槍、左隣に涸沢岳、右奥には北穂高岳が見える。山小屋は涸沢小屋(涸沢ヒュッテより撮影)
上高地から涸沢へ、自由きままな単独行を楽しんできました。
春に涸沢の雪渓歩きに行く予定だったが、残念ながら中止。秋の涸沢を友達に案内することになったので、最新情報を得るために、上高地から涸沢へのんびりと歩いてきた。
2日目、上高地を7時に出発、13時前に涸沢小屋に到着、受付を済ませた後、のんびりと生ビール(800円)を飲んでいると、天候が怪しくなり雨が降り出した。
天気予報によると、この雨は降り続き明日も雨とのこと。早々に明日の北穂高登頂をあきらめる。
3日目、相当強く降っていた前夜の雨も、朝方には上がり登山日和となったが、相変わらず気圧の変化が激しそうな気配。
結局、このまま、上高地へ戻ることにした。
涸沢小屋を6時10分に出発、帰りはパノラマルートを予定していたが、雨のあと滑りやすく危険なことも考えて、安全な昨日の往路を選択。
案の定、涸沢ヒュッテ横のパノラマルート入り口にはロープが張られ、危険の表示が出ていた。
上高地には、正午前に到着。河童橋に着いた頃、またまた天候が怪しくなり、激しい雷雨が襲い上高地の観光客は大慌て。
私は、上高地アルペンホテルで雨よけと同時に入浴することにした。
ホテルで休憩していると、雨も徐々に上がってきた。
ちょうどこの頃、槍ヶ岳で2名の登山者が落雷で死亡したとのこと。山の雷はマジ恐ろしい。
この2日間は、晴れ、雨、晴れ、雷雨、晴れと天候がめまぐるしく変化したが、この山行きは幸運にも歩行中、一度も雨に降られなかった。
有り難うございました。感謝、感謝
【日 程】平成24年年8月16日(木)~18日(土) 2泊3日
【メンバー】単独行
【天 候】
17日 晴れのち雨
18日 晴れのち雷雨
【コ ー ス】
●1日目8/16 京都駅23:30発 さわやか信州号(車中泊)
●2日目8/17
上高地 6:30着
上高地 6:57発 明神館(7:40~7:45) →徳沢(8:25~8:35) →横尾(9:30~9:40) →
本谷橋(10:35~11:00) →涸沢小屋(2378m)12:48着(宿泊)
歩行時間:約5時間 休憩時間:52分
●3日目8/18
涸沢小屋(6:10発) →涸沢ヒュッテ(6:17~6:36) →本谷橋(7:45~8:00) →
横尾(8:48~9:20) →徳沢(10:05~10:20) →明神館(11:02~11:05) → 河童橋(11:57着)
歩行時間:約4時間20分 休憩時間:1時間25分
上高地アルペンホテル入浴
上高地 14:30発 さわやか信州号
京都駅 21:30着
▲早朝の上高地バスターミナル 向かいにはビジターセンターがあり、そこで登山届けを提出
▲上高地のシンボル、上高地バスターミナルからわずかに上流に遡った梓川に架かる朝の河童橋
今日も天気が良さそうだ
▲上高地からやく40分で明神へ到着
建物の前にテーブルとベンチがある明神館が建つのが明神 徳沢へは明神館の右の道を進む
▲明神館からまもなく徳本峠(とくごうとうげ)への分岐点がある。
長野県西部、南安曇(みなみあずみ)島々から上高地へ至る登山道にある峠で、標高2135m。1933年梓川沿いの車道ができるまで、信州側から上高地に入る登山路として親しまれた。穂高・槍連峰の展望は絶景とのこと。
▲明神から徳沢へ梓川沿いに歩く
▲明神から45分程度で徳沢に着く
写真は作家・井上靖氏の「氷壁」に登場する徳沢園・徳沢小屋 文豪もこの宿をこよなく愛したという。
▲牧場の跡に造られた徳沢キャンプ場 設備は良く整っている。
▲徳沢から10分ほど行くと新村橋
穂高連峰へのルートのひとつ、パノラマルートの入口で、往年の名クライマー新村正一にちなんで名付けられた新村橋(しんむらばし)がある。
▲徳沢から1時間で横尾に到着
横尾は涸沢と槍ヶ岳への分岐点、多くの登山者で賑わっている。
▲横尾キャンプ場
▲横尾大橋 大変立派な吊り橋だ。
穂高連峰を目指す登山者は梓川にかかる横尾大橋を渡っていく。 橋を渡らずに直進するのは、ほとんどすべてが槍ヶ岳へ向かう登山者たち
今日はこの橋を渡り、穂高に向かう。
▲横尾を出発して55分で本谷橋に着く
時間的には格好の食事・休憩場所 この沢の水は飲用不可
吊り橋(厳冬期には取り外される)を渡れない人には直接河原に下りて谷を渉ることができる。
▲本谷橋をすぎると涸沢への急登、やっと登山が始まったという感じ。 岩に付けられた目印を確認しながら道を進む。
▲涸沢小屋と涸沢ヒュッテの分岐点
涸沢ヒュッテへは少しだが雪渓を進むことになる(写真はヒュッテから分岐への下り)
▲今宵の宿 涸沢小屋
小屋は穂高連峰を背に東向きに建っている。 小屋の左側から奧穂へ、右側からは北穂へのルートがはじまる。
▲涸沢キャンプ場 色とりどりのテントが張られている。
向こうに見えるのは涸沢ヒュッテ 山腹に見える登山道はパノラマルートか
▲13時前に涸沢小屋に到着 早速テラスにて生ビールでのどを潤す。
うま~い ちなみに生ビールは800円、350の缶ビールは500円
▲小屋の内部の様子。清潔さが感じられる。 布団は一人1枚確保
▲夕暮れの涸沢
夜は満天の星を期待していたが、残念ながら雨で見えません。 昨夜は夜行バス、よく寝ていないのでねむ~い
明日の天候回復を祈りながら、 「おやすみなさ~い」