利休的伝の大道は 山水 草木 草庵 主客 諸具 法則 規矩を ともに只一箇に打擲(たてき)し去って 一物の念なきところである しかもこれは大秘事で 人に教えることができないことであるという その言わんとするところは 山水 草木 草庵 主客 諸具 法則 規矩など 外にあるそれらこだわらない とらわれないようにするということであり それら全てが 自分のはたらきの中から出た自在のものとなるということである 以上 「茶道の哲学」久松真一(講談社学術文庫) P227~P233からの抜粋です