「茶道箴」に 「無事安心一様の白露地」とあるが この「無事」というのは いくら事があっても それがみな自分にとって 積極的な肯定的な意味を持ってくるということである 「塵々光を放つ」というが このようになってくると 塵のことごとくが すなわち万物が光を放つということになってくる そういう状態には もう不安というものは全くない 以上 「茶道の哲学」久松真一(講談社学術文庫) P234~P237からの抜粋です