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10月9日・10日両日にわたって
愛知県犬山で開かれた
第43回如庵茶会に
出かけて参りました
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今年の濃茶席は
大阪世話人の戸田氏のご担当でした
待合の掛物は
如庵ゆかりの
有楽斎 茶事招待文
まずは
重要文化財 旧正伝院書院にて
濃茶をいただきました
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国宝如庵
お床に
清拙正澄墨跡 餞別偈
清拙正澄は
鎌倉時代に中国から来日し
建長寺・建仁寺・南禅寺に住した僧侶だそうです
この餞別偈は
弟子との別れの際に
贈ったもので
「あなたとはこれから別々の道をゆくけれど
あなたはあなたの心に従って
歩みなさい」
という内容が書かれているとのご説明でした
この掛物の前には
青磁 小鯱耳の花入が置かれ
吹上菊が入れられていました
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如庵の扁額
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薄茶席の弘庵へ
薄茶席のご担当は
金沢世話人の
平沢氏でした
此の度のお席は
2月に亡くなられた先代の御供養のお心持で
道具組をなされたとのことでした
お床には
大徳寺185世 玉舟和尚の 「夢」
床脇に置かれていたのは
瑠璃南京 獅子の線香立
主茶碗は
「面影」と銘のある錐呉器
先代を偲ぶお心の感じられたお席でした
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今回は
一人で出かけたのですが
たまさかお出会いした方と
親しくお話させていただき
点心を一緒にいただいて
帰りは名古屋駅まで
ご一緒いたしました
ちょうど
私の母とほぼ同じ82歳のお方でした
お茶を教えて50年になるというその方との
一期一会も
またうれしいことでした