茶事一日前の昨日は
茶室の掛雨戸をはずし
室内に空気を入れて
から拭き掃除をしました
差し込む光の模様が美しく
まるで茶室が喜んでいるように見えました
でも実際に喜んでいるのは
私の心なのです
今回のお茶事は
昨年の暮れにお葉書にて
ご都合伺いをさせていただきました
そして
三月七日というお日にちをいただき
一ヶ月前には
正式にお手紙を差し上げ
お返事もいただいていたのですが・・・
その後
予想もしていなかった出来事が
次から次へと起こりました
先が見えない不安の中
それでも今できることに集中していこうと
心を決めて準備を進め
本日を迎えることができたことを
本当に嬉しく思います
今日の一期一会が与えられた恩寵に
心より感謝いたします
今朝
お客様が来られる前の待合には
清らかな光が差し込んでいました
何気なく撮った露地の写真にも
柔らかな光が写っていました
玄庵での茶事は
昨年の１１月からスタートし
まだ数回行っただけですが
どの会も全てが
たった一つのかけがえの無い
正に”一期一会”という宝物であると
思わずにはいられません
お客様とふたときを過ごして
名残惜しくお見送りした後
手伝って下さった社中方々と
安堵の笑顔で挨拶を交わし
そして
一人また茶室にもどると
今日一日のことが
頭の中にしみじみと蘇って参りました
