堀内宗心『私の茶の湯考』世界文化社
「第3章 わび茶の原点」より抜粋
(p114)
一、道具一種の茶の湯
わび茶の湯というのは
使用する道具が唐物であるとか、和物であるとか
天目であるとか楽茶碗であるというところにあるのではなく
むしろ、茶事の仕様そのものにあるのであって
これが珠光以来の伝統であります。
時代が下って、茶室が草庵化し、
道具もわび道具になっても
道具一種の原則を貫くことこそが、わび茶の湯と言い得る
条件なのであります
(p116)
一、礼儀の厚きを本とすること
「只礼ノ厚きを本トス」とは
わび茶の湯として、礼儀を重んずるということを
現代まで厳格に伝えてきた事実と対照して
わび茶の湯の重要な一要素と見ることができる
(p116)
一、茶人は茶人としてあるべき自覚が必要である
わび茶というのは単なる遊楽の世界ではなく、
村田珠光の当初から常にみずからを戒め
他を戒めてきた事実があります。...
我慢(我執)に陥ることを戒め
道具については唐物と和物を調和混用すること
未熟な茶人が土ものの水指やさび道具を使って
見かけのわび茶人になりすましたりすることを戒め
つねに長上を敬い
後輩をいつくしむという茶人の心得を説き
しかも茶人は常にわが心の師となり
心を師としてはならぬと戒めています
茶事の場面が紹介されているカラー頁の中に
こんな写真が載っていました
右上の写真に
思わず「おやっ...!?」
右下の花入れを見て
「あらっ...」
2009年5月27日の記事より
なんだか似ているとは思いません。。。?
こちらは2009年に行われた
「千家十職×みんぱく」のミュージアムショップで売っていた
フィリピン製の籠ですが...
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