さとりとは 物にも 心にも 仏にさえも 繋縛(けばく)されることなく まったく相(かたち)無くして いっさいの相を現じ 現じながら 現ずることによって 現じたものにも 現ずること自身にも 繋縛されることなく 空間的に無辺に世界を形成し 時間的に無限に歴史を創造する 絶対主体の自覚である 以上 「茶道の哲学」久松真一(講談社学術文庫) P 194からの抜粋です