(左)「新編表千家茶の湯」主婦の友社
即中斎千宗左著
(右)(下)「表千家茶道十二ヶ月」日本放送出版協会
千宗左著
十代後半
茶道を習い始めた頃
お稽古の復習のために買い求めた二冊の本です
そこには
当時の私にとっては見たこともないようなお稽古や
お茶事のことなども書かれていて
それらの写真を眺めながら
お茶の世界の深さとその道の遠さを
おぼろげに感じていました
「表千家茶道十二ヶ月」より
十三代家元即中斎宗匠のお言葉を
抜粋し紹介させていただきます
「近頃は われわれの心のふるさとともいうべき
古典的な券\のすべてにわたって
いきいきとした動きがみられ
人々の心に 大きな憩いを与えています(中略)
近代化の足早い世の中にあって
暮らしの中の楽しみや心のやすらぎを
長い歴史を通して洗練され伝承されてきた
茶道の間に求めることができます」
「お茶の稽古の基本的は段階は
例えていえば
文章を書くために
文字を習うようなものといえましょう
文章を書くとは この場合
茶事という(懐石を含む)お茶のもてなしで
主客が語り合うことです
この茶事の楽しみのために
色々と稽古を積むのであり
文章のために
文字や言葉は豊かで美しいのがよいのと同じく
基本の稽古は
できるだけ正確に
また多種なものを要求されるわけです」