各地に桜が開花し
春本番の陽気となった本日
表千家家元では
利休忌が営まれました
先月
猶有斎宗匠が十五代家元をご襲名され
初めての利休忌です
何かこれまでと違うお道具などが
出されるのかしらと思いながら
参りましたが
むしろそのようなことは一切無く
これまで通りの
利休ゆかりのお道具にて
粛々と利休忌は営まれていきました
残月亭では
廻り花が行われた後
猶有斎宗匠が執筆をつとめられ
茶カフキが執り行われました
見事にお二人の方が皆中され
正客に茶カフキノ記が手渡されますと
参列者から拍手がわき起こりました
すべての行事が終わり
猶有斎宗匠から
ご挨拶のお言葉がありました
その後
而妙斎宗匠もお出ましになり
ご挨拶をいただきました
緊張の面持ちの猶有斎宗匠とは対照的に
重責から解放され
宗旦としての新たな一歩を踏み出された
而妙斎宗匠の和らいだ表情が
とても印象的でした
長きにわたる
茶の湯の流れの中で
変るものと変らないものを感じながら
表千家にとっての
歴史的な一場面に立ち会い
大勢の同門の方々と
時空を共にしていることを
心より感謝して
お祖堂の利休様に
手を合わせました