本日は
知恩院御忌大会(ぎょきだいえ)の行事の一つ
献茶式に参列させていただきました
【知恩院献茶式】
日時:4月25日 午前10時
場所:知恩院法然上人御堂
献茶御当番:表千家不審菴 千宗左宗匠
拝服席:和順ホール
点心席:和順会館 大広間
副席 水月会 友禅苑内 白寿庵
副席 真葛庵茶会 友禅苑内 華麓庵
法然上人御堂 受付
真葛庵茶会ご担当の席
掛物は
碌々斎筆『椿寿八千歳』
炉縁ぎりぎりまで広がった
平蜘蛛釜に
圧倒されました
友禅苑の心洗われる新緑
帰りに
八坂神社に立ち寄り
御神籤を引きました
『凶』でした
しかし
その中味は
厳しいながらも慈愛に満ち
私の心を奮い立たせるに余りある
神様からの力強いお言葉でした
【すさのをの 神のみゆきに ひらきませ
人は まとへる ふるの中道】
祇園八坂神社の御祭神である素戔嗚尊は
己が剣にて八岐大蛇を退治なされた。
その雄々しき御威光にすがり
人の背負いし修行の道を光明とせよ。
私にとって
「背負いし修行の道」とは
「茶の道」に他なりません
それを「光明とせよ」と・・・!
なんという
ありがたい言葉でしょう
実は
ちょうど今から10年前の4月25日
私はこの知恩院の献茶祭に
参っておりました
思い返せばあれから十年
茶の道において
色々なことがありました
先が見えず
迷い悩んだ日々もありました
あの頃
十年後にこんなにも
茶の道を愛する自分がいるとは
想像できませんでした
今朝
阿弥陀堂の中に入り
阿弥陀様の前で手を合わせていた時
真摯に茶の道を学ぶ社中の方々と
共に並んでここにいることに
ありがたさで胸がいっぱいになりました
しかし
八坂さんの御神籤は
そんな私に
『ふるの中道』
道にはまだまだ先がある
斯の道を光として
さらなる高みに向かっていけ
急ぐことなく
道を開いてゆくようにと
強い言葉で
指し示してくれたような気がします