表千家一期一会

9月稽古場 6

「清秋竹露深」
紫野大亀和尚


大板を用いて
大寄せ茶会の要領で
薄茶点前の稽古をしています

今月は毎回稽古の始めに
表千家11代碌々斎について
学んでいます

明治維新によって
日本の伝統的な文化や芸術が
顧みられなくなり
また大名家への出仕がなくなることで
茶道が衰退の道をたどった
その時期
家元を始めとした
多くの方々のご尽力があったからこそ
茶道という文化が
失われることなく
私達の時代に
受け継がれてきたことを
あらためて感じました

そして明治から大正
昭和時代にかけて
茶道が見事に復興を遂げたことは
周知の事実ですが
今現在
茶道人口は
再び減少していると
感じている人は
多いかと思います

世の中が豊かになり
趣味も多様化して
誰でも皆
自由に好きなことができる
現代において
茶道を嗜む人の数が
今後増えることは
あまり期待できないかもしれません

けれども
少ない人数であっても
茶道に導かれ
その奥深さに魅せられ
真摯に茶の道を歩もうとする人は
これからも必ず存在し続けると
私は思います

それだけの魅力が
茶道にはあると
私は信じています

利休以降
400年余りの
長い歴史の荒波をくぐり抜け
人から人へと受け継がれ
時代に合わせながら
さらなる高みへと洗練されてきた
この道はきっと
今後も人の心から心へと
伝えられていくでしょう

私も師の教えを心の灯火とし
その足跡を辿りながら
たとえ
数の上では多くはなくとも
その道を正しく伝えてゆく鎖の一つに
加わってゆきたいと
心底思うようになった
今日この頃です




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