表千家一期一会

曙会と東洋陶磁美術館




五月晴れの抜けるような青空のもと
本日は
曙会の月釜にでかけました



曙会は
大阪今橋にあります「鶴屋八幡本店」二階のお茶室で
毎月第一日曜日に開かれている月釜です

鶴屋八幡さんは
デパートでもよく見かけますが
元禄時代の創業という老舗の御菓子さんです

本日の懸け釜ご担当は
群馬からお越しの若く美しい先生でした

群馬県立館林美術館にお勤めなのだそうで
お干菓子が
館林美術館の展示作品に因んだ
オリジナル「シロクマ」の麦落雁でした

障子戸をはずし
外光を取り入れた明るく開放的なお茶室に
釣釜が静かに揺れ

室内にいながら
野点のような雰囲気が感じられました


朱手桶水指の銀の箍(たが)と
釣釜に掛けられた銀の鐶(かん)が
陽光を浴びてキラキラ光っていたのが
とても印象的でした


主茶碗の赤楽に描かれていた「くくり猿」は

お伊勢さんの街道にあるお寺で
初午の時に売られている郷土玩具を

弘入作の茶碗に惺入が画いたものなのだそうです

その「くくり猿」の実物が
お床脇に飾ってあり
手に取って遊ばせていただきました


色々なご趣向で
客一同 楽しいひとときを
過ごさせていただき
ありがとうございました



お茶会の後
木漏れ日の中
土佐堀川の川べりを歩いて
東洋陶磁美術館へと向かいました



東洋陶磁美術館では

特別展『没後100年 宮川香山展』が開催されています

お茶の世界で「眞葛さん」の名で有名な
「眞葛焼」の初代宮川香山は
幕末から明治・大正時代を生きた陶潔ニです

香山は
京都の真葛ヶ原の陶工の家に生まれましたが

明治維新という激動の時代の中
京都から横浜に移り

「眞葛焼」として
京焼の伝統を踏まえた作品や
緻密に装飾された「高浮彫」(たかうきぼり)を
海外に向けて発表し
世界から絶賛されたのだそうです

今回の特別展では
人間技とは思えないほど緻密な「高浮彫」の作品から

その成功にとどまらず
生涯をかけて研究を重ねていった
香山の作品の数々が展示されていました


写真を撮ってもよいコーナーがありましたので
「高浮彫」の作品を三点
撮影させていただきました↓








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