今日は
炉の最後のお稽古日でした
障子を少し開けて
風に揺れる釣り釜の風情に
去りゆく春を思う一日でした
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「青山緑水」
黄梅院太玄師
今日は
昨日と同じ
壷珊瑚と蔓日々草に
花筏を添えてみました
置き尺八の花入れは
抽_でお世話になった
ご近所の衷?さん作です
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旅箪笥 濃茶 組合点
内海茶入で長緒の扱い
五徳の蓋置の扱いなどを
お稽古していただきました
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干菓子 加賀銘菓 しばふね
先日
地元の百貨店に出かけた折に
地方銘菓のコーナーで
ふと目にとまりました
「しばふね」は
生姜と砂糖がまぶされた
昔ながらのお煎餅です
特に季節感を意識したわけでもなく
何となく久しぶりに食べたくなって
買ってきたのです
ところが昨日
「柴舟」とは何かと検索していたら
新古今和歌集に
こんな歌があることがわかりました(⇒名歌鑑賞)
暮れてゆく 春のみなとは 知らねども
霞に落つる 宇治の柴舟
寂連法師
終わりになって去っていく
春の行き着く所は知らないが
今 霞の中に落ちるように下っていく
宇治川の柴舟とともに
春が去って行く感じがする
驚いたことに
去りゆく春の情感漂う
まさに
今日の心持に
ぴったり合う歌でした。。。
お弟子さん達と共に
宇治川の情景を思い浮かべながら
私も一服
炉の最後のお茶を相伴いたしました