表千家一期一会

4月稽古場 4


今日は
炉の最後のお稽古日でした

障子を少し開けて
風に揺れる釣り釜の風情に
去りゆく春を思う一日でした



「青山緑水」
黄梅院太玄師

今日は
昨日と同じ
壷珊瑚と蔓日々草に
花筏を添えてみました


置き尺八の花入れは

抽_でお世話になった
ご近所の衷?さん作です



旅箪笥  濃茶  組合点

内海茶入で長緒の扱い
五徳の蓋置の扱いなどを
お稽古していただきました





干菓子 加賀銘菓 しばふね


先日
地元の百貨店に出かけた折に
地方銘菓のコーナーで
ふと目にとまりました

「しばふね」は
生姜と砂糖がまぶされた
昔ながらのお煎餅です

特に季節感を意識したわけでもなく
何となく久しぶりに食べたくなって
買ってきたのです


ところが昨日
「柴舟」とは何かと検索していたら
新古今和歌集に
こんな歌があることがわかりました(⇒名歌鑑賞





暮れてゆく 春のみなとは 知らねども

霞に落つる 宇治の柴舟  

                寂連法師


終わりになって去っていく
春の行き着く所は知らないが
今 霞の中に落ちるように下っていく
宇治川の柴舟とともに
春が去って行く感じがする





驚いたことに

去りゆく春の情感漂う
まさに
今日の心持に
ぴったり合う歌でした。。。


お弟子さん達と共に
宇治川の情景を思い浮かべながら
私も一服
炉の最後のお茶を相伴いたしました










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