今日は久しぶりに
御堂筋の銀杏並木を歩いて
湯木美術館に行きました
令和三年秋季展
「炎が生み出す茶陶の美」
~焼締め陶の窯変となだれ・ちぢれを中心に
今回の特別展では
備前・信楽などを中心とした
焼締めの茶陶ばかりが集められ
とても侘びた雰囲気の展示となっておりました
昔どこかの美術館で
素朴な種壺に
赤絵の蓋がかぶせてあるのを初めて見た時
なんだか可笑しくて
思わす笑ってしまったことがありました
初めてこの取り合わせをしたのは
覚々斎であったと
今日の展示解説にありました
これは本当に
何度見ても斬新です!
湯木美術館から再び
銀杏並木を歩いて
鶴屋八幡本店に向かいました
久しぶりの曙会
本日の席主は
寺内自適庵先生でした
午前はいつも混み合うので
時間をずらして
午後二時頃に行きましたら
なんと皆考えることは同じのようで
今日はお昼過ぎから
混み合ってきたとのことで
待合には大勢の方々が座っておられました
待合に掛けられていたのは
猿 諭ノ図
”見ざる言わざる聞かざる”
その心は・・・
席主の言葉にならない思いが伝わって参ります
本席には先代お家元による一行
『炉火暖外雪』
あまりお見かけしない語句ですが
意味は何となくわかります
席主のモットーとされている言葉なのだそうです
お床に飾られていた
お茶杓は
碌々斎が
ご自身のために削られたものだそうです
全体にとても太くて
櫂先が大きく
一勺で普通の茶杓の一勺半は
すくえるとのこと
「養老」という銘が付けられておりました
点前座には
高麗卓に
美しい染付の桶側水指が置かれていました
お道具にとても詳しい男性がいらして
水指について
席主とお話されていた内容が
私には意味がわからず
よく聞き取れなかったので
お席の終わった後に
もう一度箱を拝見してみたら
「新渡」と書いてあることに気づきました
なるほど・・・
「古渡」に対してこういう言い方があって
それで
「時代はやはり康熙ですか?」などという
会話がなされていたのだと
後になって理解できました
また一つ勉強になりました(^_^)/