表千家一期一会

唐物相伝茶事




今日は
社中の方に
唐物の相伝をさせていただきました


私自身が唐物と台天目の相伝を受けたのは
今から30年ほど前のことです

当時習っていた先生が
相伝のお茶事をして下さったことだけは
はっきりと記憶しているのですが

どのような形でしていただいたのか
情けないことに
細かいことはさっぱり覚えていないのです

その後何年かたって

盆点のお免状を取り次いでいただいた先生からは
どういうわけか相伝が無く
お点前はまた別の先生に教わりましたので

結局
相伝茶事について
自分自身の経験としては
ほとんど何もわからない状態でした


ですから
相伝茶事の仕方については
現在師事している師匠におたずねして

教えていただいたことに基づいて
私のできる範囲でさせていただいております


相伝茶事の一例として
ご高覧いただけたら幸いです


利休像

前茶形式で行いました

初座の席入り後
初炭をして

主菓子を出し
中立ちとなります




主菓子  山つつじ  鼓月製



後座の席入り後
唐物の相伝をさせていただきました




一汁二菜

赤飯は
物相で抜きました



香物


預け鉢


強肴


吸い物・八寸は略して
この後
お湯をお出ししました


その後
後炭で炉中をあらため
薄茶点前をいたしました



干菓子  末富製


来月の研究会では
本日の相伝者に
さっそく
唐物のお点前をしていただこうと思っています


コメント一覧

tomoko
相伝茶事の折には
利休像を鰍ッるということを
師匠にお教えいただきました

利休様から脈々と続く茶の道を
次の時代へとつないでゆく
一つの鎖であることを
誇らしく思います

これまで雲や先生にお茶の手ほどきを受けた
お茶人の卵である生徒さんたちの
これからが楽しみですね!

雲や
こういう相伝の茶事を是非したいものと思っております。自分が師匠方から受け継いだものをだれかに伝える、そんな使命のようなものを感じております。

いつか、わたしにもこんな日が来てほしいと思いながら、この記事を拝読、拝見致しました。
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