茶の湯の作法について
著者は
西洋にもある「テーパーテー」や
「レセプション」と異なる点として
次の三つの要素をあげています
・質素であること
・清閑であること
・禮譲を保つこと
こういったことを述べた後
いよいよ具体的な作法の話に入るのですが
私が面白いなあ~と
思わず目を見開いてしまったのは
茶事で客を出迎える時の次の作法です
「客方へ迎へますために中潜りの内へ出まして
先ず咳拂ひをしてから
戸を開きます。
この咳拂ひは
『今お迎へに出ます』という注意を
客方に與へるもので相方の注意です。」
なんだか時代がかっているというか
わざとらしい演出のようにも思えますが
この咳払いから
茶事が始まると思うと
咳払い一つにも
緊張感が感じられます