唐代女人陶傭(ウルムチ市新疆ウイグル自治区博物館)
還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その129
2011年11月3日(木)
ウルムチは寒い。
一週間前に降った雪が日陰に残って居る。
ウルムチに着いた日から、切符探しに走り回っているが、未だ手に出来ないでいる。
中原へ行くチケットが取れず苦労している。
火車、汽車、航空機何れも取れない。
如何したらいいんだろう。
民工(出稼ぎ農民)の大移動時期らしい。
毎日数万の人口が都会へと流れていく。
新疆には人が居なくなるのではないかとさえ思われる。
寒い、静かな夕暮れ時だ。
もう零下にまで下がっているかもしれない。
風は本当に身を切る。
喜太郎のシルクロードを聞いている。
シルクロードと呼ばれるこの地で聞くには余りにも違いすぎる。
曲はイメージのシルクロードであり、現実のシルクロードと呼ばれる地方には似合わない。
現実は、もっと埃っぽくカサカサしている。
曲のような爽やかな雰囲気は何処にも無い。
初冬のこの季節は特にそう感じるのだろうか。