無会派 大竹功一の独り言

福島第一原発から約80キロの白河市在住。市議会議員7期目。
老病傷保護犬猫たちと暮らしています。

児玉龍彦東大教授「放射能汚染はどれくらい危険なのか」番組を見て

2012年02月12日 20時28分25秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 一昨日、私が所属する防犯指導隊の会合が開かれ、参加しました。白河警察署長他、警察関係者及び各地区の防犯指導隊員が参加し、活気ある会合となりました。
 昨日は、白河名物「だるま市」が開かれました。防犯指導隊員としてパトロール活動をしましたが、天候が良かったせいか例年よりも盛況でした。警察関係者の姿も多く見られましたが、特に大きな問題はなかったようです。

 さて、2月10日(金)夜8時からNHK総合テレビで児玉東大教授を取材した「放射能汚染はどれくらい危険なのか どうすれば安全なのか」が放映されました。

 低線量の被曝が危険な理由がわかり易く説明されましたが、わかればわかるほどショックでもあります。チェルノブイリでは、低線量の地域で4000人以上の子どもが甲状腺がんになったそうです。放射能により損傷された遺伝子が、がんとなるまでの時間は・・・大人―約30年後、子ども―約10年後・・・というお話でした。

 その他、除染については、日本のように雨の多い国では、高圧洗浄機で落ちるような汚れは度重なる雨で流されている。または、屋根に浸み込んでいるので、取り替える方が有効な場合もあるというお話でした。

 東京で行われた第22回原子力損害賠償紛争審査会を傍聴された白河市民よりコメントをいただきました。第21回審議会では、一緒に参加された矢吹町民の方よりコメントをいただいております。ありがとうございます。
 第22回の審査会のコメントに、傍聴された市民同様私も驚きました。

「住民が納得するように参加させたらどうか?」


 とんでもない話です。ふざけるな!と叫んでやりたい。我々に被曝を強いる審査会など必要ありません。これに関し抗議したいと思います。

 児玉教授を取材した番組は、昨年10月末にも「果てしなき除染~南相馬市からの報告~」という題名で放映されたそうですが、私はこれは見ていません。最近になり、放映されず削除された児玉教授の言葉が話題になっていると知りました。これは、番組ディレクターが自身のブログで明かしているそうです。放映されなかった言葉は
「年間線量1ミリシーベルト以上の人は避難する権利がある。 国と東電はそれを保証する義務がある」
というものだそうです。

 しかし、現実には、日々被曝を受けている我々に、除染をボランティアで強いている。この除染は、今後公共事業化し、業者にカネを支払って行われます。それと並行して今年も昨年の除染事業を継続すると県の担当者は言っています。これは間違っている。今、強く感じています。

 後援会長によるダメ出しに次ぐダメ出しにより、何度か書き直した「はってん」が完成しました。明日には印刷に出せると思います。OKが出た後「真の問題から焦点がずれてきている」との感想。反省材料となりました。新聞やテレビが報道しないことを知らなければ真実にたどり着けない。そんな気がしています。新聞折込発行までは、もう少しお待ちください。

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1 コメント

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除染 (矢吹町民)
2012-02-13 08:58:44
>「住民が納得するように
参加させたらどうか」

残念な発言ですね。
原発事故は自然災害ではありません。
百歩・・・いや千歩ぐらい譲って
東電の災害に対する不備を置いといても
事故の後始末は東電の責務です。

住民が除染作業をするのは
あまりにも東電や国の対応が遅いので
例えるなら
「救急車を待つ間の人命救助」的
緊急対応ですよね。

審査会の方々、専門的な知識など無くても
一般常識があれば分かる事だと
思うのですが。

原発事故の現実を知るほどに
事故発生当時繰り返された
「ただちに健康被害はない」
というセリフを思い出し
背筋が寒くなります。
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