無会派 大竹功一の独り言

福島第一原発から約80キロの白河市在住。市議会議員7期目。
老病傷保護犬猫たちと暮らしています。

東北人の人情を感じる雪の日

2012年02月29日 18時43分40秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 昨日は、議会運営委員会と総務委員会が行われ、3月議会の日程の審議等が行われました。また、本日は午後1時半より、西郷村商工会館において、県南地方市町村議会原子力損害賠償対象区域等に関する連絡協議会設立総会が行われ、傍聴に行きました。

 残念なことに、白河市議会議長より、主旨は理解できるが議会にはからないと返答ができないとの話があり、本日の協議会参加は見送られ、他の町村により協議会が設立されました

 西郷村村議会の方々は、大変に行動力があり、すでに3回政府及び東電、国会議員等へ陳情に行かれています。状況は難しいものではありますが、このような市町村議員による意見交換の場は大切であると思います。

 さて、現在諸事情によりコメントをすべて非公開とさせていただいておりますが、非公開にしてから以前より多くのコメントをいただくようになりました。ありがとうございます。
 多くは、賠償対象外についての問題です。行く先々で市民の皆様より質問を受けることも多いのですが、皆さん「お金の問題だけではない。放射線量の低い地域に支払われ、高い地域に支払わないという政治的な差別に納得いかない」と言う内容のご意見です。また、「白河市として発表される数値は、低い数値の場所であり、大信以外でも線量の高い地域はたくさんある。これが問題である」というご意見も多くいただきます。他地域に対しては、白河市は会津のように低いと思われるかもしれませんが、実際には大信以外でも高い数値の場所は多々あります。また、公園等に設置されたモニタリングポストについての疑問の声もいただきます。除染した公園は0.2マイクロシーベルト程度でも、2メートル離れた道路は倍以上の場合もあります。これに何の意味があるのか。これは市ではなく文科省が設置しています。

 この他、白河ナンバーを設けて欲しいというご意見もいただきました。これは、原発事故前から市民の中で要望があります。我々白河に生まれ白河で育った人間は、「福島」よりも「白河」の響きを愛しているようです。白河ナンバー車に乗ってみたいと私も思います。

 「はってん」を読んでみたいというご意見、ありがとうございます。市外の方でしょうか?郵送させていただくこともできます。できれば、ブログからダウンロードできるようにしたいのですが、まだ技術的に難しい状況です。今後、チャレンジしていきたいと思います。関心を持っていただき、嬉しく思います。ありがとうございます。

 本日、坂道で営業車がスリップしていました。偶然、知人ご夫婦だったのですが、奥様と家の妻とクロネコヤマトの女性ドライバーさんと3人で車を押していました。私も入り、何とか雪から抜け出しましたが、このような光景を今の時期はよく見かけます。近所の人や通りかかった人が、皆で力を合わせて人助けをしている。雪の多い寒い地方は、こうやって助け合って生きてきた。この素晴らしい文化、人柄を、原発事故などに負けずに残していきたいと思います。クロネコヤマトのドライバーさんは、通りすぎた後に戻って来て手伝ってくださったそうです。クロネコヤマトの元会長の小倉昌男氏は、私の尊敬する人物の一人です。以前、銀座にあるスワンカフェに行きましたが(クロネコヤマト財団が運営する)、障がいを持った方々が元気に働いていました。小倉氏亡き後もその精神は続いているようです。被災地での活躍は、本当に素晴らしいものだと思います。親切なドライバーさんを見て、ふとスワンカフェと小倉さんを思い出しました。本当にありがとうございました。

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白河は雪

2012年02月27日 11時28分36秒 | 東北地震 白河の情報


 避難中の白河市民さん、コメントありがとうございます。また、いろいろ心配してくださる方々からのコメントも有難く読ませていただいております。妻も愛犬も体調は回復しております。ご心配をおかけ致しました。心温まるコメント、本当にありがとうございます。

 匿名のコメントについてのご意見、私も同感です。例えば、「年貢町の中学生の母」と匿名で書いた人がいたとします。匿名であっても翌日には誰が書いたか判明し、住む町や仕事の事情によっては政治的な圧力がかかる場合もあります。それが、しがらみの多い町の実情です。匿名の方々の数人は、お名前もご住所もわかっております。しかし、匿名であっても良心的なモラルある対応に心から感謝をしております。「しゃべり場」「意見交換会」そんな場であれば、私も嬉しく思いますが、特定の人物との論戦の場となれば、その言葉により皆さままでもを不愉快にさせると思います。申し訳ありません。

 さて、白河は雪が積もっております。今朝、ゴミ出しに行くと、車が坂道で十数台止まった状態でした。雪道で運転ができなくなった女性もいましたが、雪かきをしていた学校の先生や通勤途中の男性などが手伝い、事故もなく無事に車が通ることができました。

 白河の人は親切な人が多いです。

 3月議会が始まります。今朝、母をショートステイに送り出しました。安心して預ける施設があることに感謝しております。施設の職員の方々にも心から感謝しております。

 賠償対象外問題、除染問題、汚染土の行き場等など、問題は山積みです。F様のご意見通り、何人集まるかわかりませんが、定期的に気軽に意見交換や情報交換ができればと私も考えております。白河だけでなく、いつもアクセスしてくださる矢吹町や西郷村の方々も時間があれば参加していただければと考えますが、いかがでしょうか。人数が不明だと場所の確保も難しいので、最初は少人数を想定したいと思います。何か良いアイディアがあればお寄せ下さい。
 
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はってん21号2月21日新聞折込発行しました

2012年02月25日 12時47分47秒 | 自費発行「はってん」
 報告が遅くなりましたが、2月21日の新聞折込で「はってん」21号を発行しました。次回は、3月議会報告を5月上旬発行の予定です。宜しくお願い致します。

 愛犬の看病をしていた妻が体調を崩し、母の介護と妻と犬の看病でバタバタしており、ブログの更新も途絶え、申し訳なく思っております。

 白河市民 k・J様、長文のご批判コメントをありがとうございます。このブログ上で「選挙総括をしなさい」ということですが、選挙総括は自分自身で行うものであり、ブログ上で全国の方々へお伝えするものではないと考えておりますのでお断り致します。申し訳ありません。

 また、私の行動に関するご批判には、そのようなご意見もあるとは考えておりますが、反対に「もっともっと行動してほしい」という要望もあります。私としては、今後も私の考える行動を続けたいと思います。無駄であっても動くしかないと私は考えております。まだまだ動きが足りないと言うのであれば、深くお詫び申し上げます。ランキングやブログの運営については、若い世代や多くの人たちに伝える手段として、否定から入るのではなくチャレンジしていきたいと考えております。「ふざけてる」と考える世代もあるでしょうが、私は若い世代の考えも尊重していくつもりです。ですから、継続させていただきます。「趣味で議員をしているのか」というご批判もいただきました。そのように思われるとすれば、大変に残念です。私の努力不足であると考え、また行動するつもりです。

 また、匿名でのコメントについてもご批判いただきましたが、私としては問題はないと考えております。しかし、コメントをいただく方々にまでも迷惑をかけることは避けたいと思いますので、しばらくすべてのコメントを非公開とさせていただきます。

 若い世代の方々を理解するためには、若者文化や考えを否定批判するより、教えてもらいながら良い部分を吸収していきたいと私は考えております。ツイッターも始めましたが、使いこなせておりません。マイペースで頑張ります。


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自主避難について考える 福島県内・白河市内囲い込み案

2012年02月13日 22時39分26秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 本日、やっと「はってん」を入稿することができました。完全入稿ですので、修正も何もなく、そのまま印刷となります。印刷完成後に届く「はってん」は、大変な量となりますが、私は自分で新聞販売店を回って折込依頼をしています。折込発行は、約1週間後となります。

 さて、もうすぐ3月ですが、新学期が始まるまでの間に、また多くの人が福島を脱出するのではないかという予測がされているようです。これは、先日のテレビ番組の中でも児玉先生(東大教授)が話をされていました。

 政府や福島県は、人口の流出・人口減少を防ぐことを考えているわけですから、福島県人を脱出させたくないようです。しかし、年間被曝量1ミリシーベルト以下にできないのであれば、除染が済むまでの間、疎開させることも必要ではないでしょうか。現実には、20ミリでも住むことが可能かのような発言が相次いでいます。がんになる確率は低いと言いますが、万に一つの確率でも、それを避けるために自動車保険や火災保険に加入することを考えれば、万に一つを避けるのは当然であると思います。本来は、1ミリシーベルト以上の被曝をさせてしまう地域には、国と東電が謝罪をし、自主避難の支援をし、その間に除染を行う・・・これが当然だと思います。また、移住を希望する家族には、代替地の提供等をする必要があると思います。

 これを阻むものは何だろうか。


 日々、国政・県政・市政、そしてテレビや新聞報道に触れて生活をしていると、何かが麻痺してくるように思います。批判を恐れず言わせていただけば、妊婦や子ども、今後子どもを産み育てる年代の方々は、年間被曝量を1ミリシーベルト以下にした方がいいと考えています。そのためには、避難や疎開も必要だと考えています。

 県に囲い込みたいのなら、南会津等の低線量地域に仮設住宅を建設し、そこに移動していただいてはどうか。市からの流出を防ぎたいのなら、東地区等の低線量地域に仮設住宅を建設し、移動していただいてはどうか。この距離であれば、自宅に気軽に様子を見に行くことも可能であり、仕事を辞めずに家族一緒に暮らすことができます。

 県内囲い込み案 高線量地域→南会津等の低線量地域の仮設住宅へ避難

 市内囲い込み案 高線量地域→白河市東地域等の低線量地域の仮設住宅へ避難


※囲い込みたがっているとしか思えませんので、あえて「囲い込み案」という表現をさせていただきます。

 重要なことは、子どもや妊婦を被曝させないことです。そのために、最大限の努力をしていないどころか、我々に除染を行わせているという現実があります。また、勝手に屋内の数値を計算していますが(屋外の数値に応じて)、住む住宅が木造かコンクリートかにより大きく数値が違います。火災保険は、木造かコンクリートかで掛け金が違いますが、命に関わる数値計算が、火災保険よりもいい加減なことに呆れています。

 原発事故からもうすぐ1年。もう1年も被曝を受けている。特に個人の住宅除染が放置されている現実に、我々はもっと腹を立てる必要があります。

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児玉龍彦東大教授「放射能汚染はどれくらい危険なのか」番組を見て

2012年02月12日 20時28分25秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 一昨日、私が所属する防犯指導隊の会合が開かれ、参加しました。白河警察署長他、警察関係者及び各地区の防犯指導隊員が参加し、活気ある会合となりました。
 昨日は、白河名物「だるま市」が開かれました。防犯指導隊員としてパトロール活動をしましたが、天候が良かったせいか例年よりも盛況でした。警察関係者の姿も多く見られましたが、特に大きな問題はなかったようです。

 さて、2月10日(金)夜8時からNHK総合テレビで児玉東大教授を取材した「放射能汚染はどれくらい危険なのか どうすれば安全なのか」が放映されました。

 低線量の被曝が危険な理由がわかり易く説明されましたが、わかればわかるほどショックでもあります。チェルノブイリでは、低線量の地域で4000人以上の子どもが甲状腺がんになったそうです。放射能により損傷された遺伝子が、がんとなるまでの時間は・・・大人―約30年後、子ども―約10年後・・・というお話でした。

 その他、除染については、日本のように雨の多い国では、高圧洗浄機で落ちるような汚れは度重なる雨で流されている。または、屋根に浸み込んでいるので、取り替える方が有効な場合もあるというお話でした。

 東京で行われた第22回原子力損害賠償紛争審査会を傍聴された白河市民よりコメントをいただきました。第21回審議会では、一緒に参加された矢吹町民の方よりコメントをいただいております。ありがとうございます。
 第22回の審査会のコメントに、傍聴された市民同様私も驚きました。

「住民が納得するように参加させたらどうか?」


 とんでもない話です。ふざけるな!と叫んでやりたい。我々に被曝を強いる審査会など必要ありません。これに関し抗議したいと思います。

 児玉教授を取材した番組は、昨年10月末にも「果てしなき除染~南相馬市からの報告~」という題名で放映されたそうですが、私はこれは見ていません。最近になり、放映されず削除された児玉教授の言葉が話題になっていると知りました。これは、番組ディレクターが自身のブログで明かしているそうです。放映されなかった言葉は
「年間線量1ミリシーベルト以上の人は避難する権利がある。 国と東電はそれを保証する義務がある」
というものだそうです。

 しかし、現実には、日々被曝を受けている我々に、除染をボランティアで強いている。この除染は、今後公共事業化し、業者にカネを支払って行われます。それと並行して今年も昨年の除染事業を継続すると県の担当者は言っています。これは間違っている。今、強く感じています。

 後援会長によるダメ出しに次ぐダメ出しにより、何度か書き直した「はってん」が完成しました。明日には印刷に出せると思います。OKが出た後「真の問題から焦点がずれてきている」との感想。反省材料となりました。新聞やテレビが報道しないことを知らなければ真実にたどり着けない。そんな気がしています。新聞折込発行までは、もう少しお待ちください。

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