昨日は、95人の方々にアクセスをいただきました。有難うございました。
本日、午前10時より本会議があり、6月議会に提出された各議案及び請願・陳情・議会案など21の議案等の採決がありました。
採決の過程で、「国民健康保険税条例の一部を改正する条例」及び「国民健康保険特別会計補正予算案」について、反対及び賛成討論がありました。
反対者は「国保税等の仕組みも変わる中で、努力されていることに対しては十分理解できる。しかし、現在の国保会計を見てみると約9億円の基金残高がある。現在白河市の国保会計での医療費支出は約40億円で、国の指導では医療費支出の5%程度を基金として保有しておくように指導されているようだが、そうであれば約2億円、多く見積もっても4億円あれば十分であるはず。であるならば、多く預かっているものを現在の市民に「保険料の減額」と言う形で還元すべきだ」との主張です。
賛成者は「条例改正案及び補正予算案は、今後の国保会計の安定的な運用のためのものであり、市当局の努力が理解できる」との意見でした。
今回の改正等について努力されていることは理解しています。制度の安定のため基金をある程度余裕を持っていたいという気持ちもわかります。そして、一度減額すると、増額させるとき大変だという考えも理解できます。しかし、この基金は市民のお金です。それも、現在納めている方のお金です。その恩恵を将来の方々のために残して置くというのはどうでしょうか?
保険制度は共助の精神のもとにありますが、それは現在生きている方々のためのものではないかと私は思います。そして、事務手続きが大変だから減額しない、増額の時市民からの反発が大変だから減額しないということであればそれはまちがいだと思います。
市民も市が誠意ある態度を見せていれば、増額する時に猛反対する人は少ないと思います。
以上の理由により、私はこの2議案に対して反対の意思表示をしました。しかし、採択の結果、原案のとおり可決されました。
もう一点、「給食費の無償化をもとめる請願」についても、賛成・反対の討論がありました。
賛成者は「子どもの貧困と言われているが、それは大人の貧困であり、格差社会が広がっているということである。教育を含め学校内において、すべての子どもたちが平等に扱われることが大切である。その一環として、給食費についても国が責任をもって対処することを求める今回の請願は妥当であり、理解できる」
反対者は「親の責任として、食事位は費用を負担させるべきである。すべて無償化となれば親としての責任感は何もなくなってしまう。そんな社会にしてはいけない」と言うものでした。
親の責任と言う点では同感です。しかし、その親がまともな朝食をとらせず学校へ送り出し、夕食もまともでないことも多いとの話を聞いたことがあります。殆どの家庭では、そのようなことはないのでしょうが、給食費を一律国の負担とした方が、すべての子どもたちの幸福を考えるとき必要ではないかと私は思います。
その他の議案については、すべて原案の通り可決成立しました。以上で6月議会も終了です。