人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第167回『 論語と算盤』(渋沢栄一)

2024年12月02日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第167回

『 論語と算盤』(渋沢栄一)


先日、渋沢栄一さんの命日(11月11日)にお墓参りさせて頂いたご縁で

公益財団法人渋沢栄一記念財団主催の「論語と算盤セミナー2024」に参加させて頂きました。


今回、論点の中心は、「道徳と経済の同一」に関してでした。

まさに、渋沢栄一さんが本当に成し遂げたかった世界は、

道徳と経済は本質的に一致する という考え方でした。

参考:
第8回『道徳なき経済は経済にあらず、経済なき道徳は道徳にあらず』(渋沢栄一、論語と算盤)


公益が第一で、私利は第二の世界観になります。


これは単なる理想論ではなく、公益に徹することで、

結果的に健全な利益も生まれるという考え方は、今日の資本主義に対する重要な示唆となっています。


ものすごく本質的であり、ある面で合理的でもあり、納得のいく考え方かと感じました。

お金とは何か? 資本主義とは何なのか? 本来の道徳とは?

様々な歴史を紐解きながら、これからも経済と道徳の調和について、

継続的に探求していきたいと思います。



参考図書
『論語と算盤』渋沢栄一著 国書刊行会
『リーダーの指針 東洋思考』(田口佳史著 かんき出版)

 

 

 


欧州滞在中、洋装の渋沢栄一 1867年(慶應3)年
徳川慶喜の弟、昭武に随行し、パリ万博に参列した渋沢栄一(当時27歳)。
(写真は渋沢栄一記念財団にて公開されていました)

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