人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第172回 『令和7年 乙巳(いつし、きのと み)の意味とは』(日本の暦)

2025年01月07日 | 日記
【人生をひらく東洋思想からの伝言】
 
第172回

『令和7年 乙巳(いつし、きのと み)の意味とは』(日本の暦)


遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

旧年中も大変お世話になり、有難うございました。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。



東洋思想研究の第一人者である田口佳史先生から毎年ご教示いただく干支の意味を基に、

自分なりに感じることなども含めてお伝えさせて頂きます。

この内容が、皆様の本年の指針となり、実りある一年を過ごすための一助となれば幸いです。




「乙」の意味

前年の歩みが、ついに地表に出てきます。

地表の厳しさ、激しい風雨や寒暖など
は予想以上に厳しいものですが、

その厳しさがとても大切になってきます。


まだ、真っすぐに伸びることができずに折れ曲がっているところを表しています。

まだ、外界の抵抗が強いですが、いかなる抵抗があっても、

どんな紆余曲折を
経ても、それを進めていくことが大切です。


「巳」の意味

冬眠より地上に出てきた蛇を表しています。辰と蛇はある意味で、似ていますが

辰は目に見えないもの想像的な存在、蛇は目に見える現実的な存在としての

象徴なため、日々の生活態度、習慣などがとても大切に問われてくるように感じます。

新しい時代にむかい、自分自身を律する気持ちと、

一歩一歩進んでいく地道な行動
が実を結んでいきます。


「全体的」

前年の「甲辰(きのえたつ)」は、革新の実現のために決断し、歩み出したところを

表したの文字が「甲」です。辰は歩みだした当初の悪戦苦闘を表しています。

そのような中で、様々な抵抗が強いため、粘り強い気持ちと覚悟が必要になってきます。

本当に自分自身が目指すところをしっかりと見定めて、

だらしない、ごまかしの生活に
見切りをつけて、退路を断つ気概を持ち、

滞っていることを一掃し、しっかりけじめをつける、
という覚悟をもって、

本気で「片を付ける」気持ちで臨んでいく、そんな気迫が試される一年に
なりそうです。

自分自身も、今まで避けてきたり、先延ばししてきたことに、

しっかり向き合ながら、
愚直に進んでいこうと思います。


皆様にとって、悔いのない素晴らしい一年になりますよう、

心より祈念申し上げます。


参考資料
『干支の活学』安岡正篤著 プレジデント社
『タオ・クラブ・メールマガジン624号 2024年12月27日号』田口佳史編 



 
 

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