松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇徳島で市民の活気にうれしくなる(徳島)

2017-08-26 | 5.同行二人

 今週は徳島へ。市民の活気にうれしくなった。

 徳島には3日いた。まずは、人形浄瑠璃を支える人たち。徳島といえば人形浄瑠璃である。もとの発祥は淡路島である。江戸時代、淡路島は蜂須賀氏の徳島藩の領内であったが、土地が貧しく、領民は、人形浄瑠璃で、全国を回り、いわば出稼ぎで稼いでいた。淡路島の人形浄瑠璃が、大阪に移って、専門の座ができて、それが文楽となり、今日の伝統芸術となった。他方、四国の徳島に入っていった人形浄瑠璃は、徳島の村々に入っていき、村ごとに農村舞台がつくられる。神社の境内に、今日でも残っていて、今でも演じられているところがある。村人が、見よう見まねで、人形を操り、観客を沸かせることになる。

 徳島には人形浄瑠璃のグループがたくさんあるが、こうしたいわば素人の集団で、今日でも、地域の人たちが、この重要無形文化財の伝統を支えている。この日、お会いしたふれあい座のメンバーは、徳島市のとなりの松茂町の町内婦人会の有志で結成されたグループである。男性団員もいるとのことであるが、主力は、年配のおばちゃんたちだった。1体の人形は3人で演じるが、息の合ったチームワークと、元気さは、とても気持ちがよかった。

 徳島は、なんといっても阿波踊りである。毎年、徳島に行くが、いつも阿波踊りが終わった時期である。今回は、はじめて徳島に来た連れ合いと一緒なので、眉山のふもとの阿波踊り会館で、踊りを見た。とくに女踊りの、きりっとした菅笠、着物姿、つま先立ちの下駄姿は、妖艶で、なかなか色っぽい。ところが、舞台にあがって一緒に踊ってみると、踊り手は、高校生や大学生などの若い人が中心であることが分かり、学生たちを思い出し、色っぽさは急になくなり、今度は、がんばっている姿が、嬉しくなった。顔を輝かせ、掛け声をかけて踊る姿が、若者らしく、私たちもすがすがしい気持ちになった。

 徳島は、徳島市公安条例判決の舞台である。この判決で、それまでに法律先占論から、実質判断論に変わっていった。いつもはこの聖地を歩くが、今回は、政策法務に興味のない連れあいと一緒なので、今回はパスした。ただ徳島の役所の若い人たちは、土地勘があるので、リアルによくわかっただろう。ここでも有意義な時間を過ごすことができた。

 徳島へは私は10回は来ていると思うが、連れ合いは初めてである。勝手知ったる徳島なので、なじみの店など、あちこち案内したが、徳島で一番面白いのは、ひょうたん島クルーズだと思う。徳島は、河口にできた中洲のまちなので、このまちの周りをまわるクルーズである。運営をNPOがやっていて、200円で楽しめる。たくさんの橋があり、、それをくぐるのがおもしろいところであるが、この日は、潮が満ちていたので、橋をくくるごとができず、海のほうに向かった。コースはたくさんあるが、その時の状況に応じて、臨機応変にやるのも、私が好きな理由である。

 徳島は暑いばかりでと敬遠していた、連れ合いも、まちの人たちが支える人形浄瑠璃や阿波踊りは、とてもよかったようで、今度は、阿波踊りの時にこようということになった。ベストシーズンに来たことがないので、果たして予約などは取れるのだろうか。ただ、徳島から羽田まで飛行だと50分、三浦半島から、大学がある相模大野に行くよりもずっと近い。来る気になれば、すぐに行ける。

 

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