NOMAで協働研修の進め方を考えた。
最近では、協働という言葉が一般化し、その定義をすらすらといえる人が多くなった。しかし、多くの自治体職員も、また市民も自分たちとは関係ないと考えている。これは、協働という言葉を国語的に理解するからである。
そもそもにさかのぼり、自治経営の基本から考えると、協働は、これからの自治経営の基本となるパラダイムで、その結果、行政の行動様式や組織形態も変化する。この基本の部分から、諄いくらいに話をした。
どうやればNPOと仲良くできるかをイメージして参加した人は、面食らったのではないか。そして、自分たちの仕事の意義、役割というものを再認識したのではないだろうか。
この講座では、全国の先導職員を招いて話を聞き、質疑を行い、そこから話を発展させている。今回は、愛知県大口町の近藤祐子さんに来ていただいた。近藤さんは、協働担当12年のベテランである。
お話の内容は、いちいち共感できた。協働といっても、一緒に汗を流すこともあるし、そっと後押しすることもある。職員の本気度が、住民からは見透かされてしまうという指摘も、同じ体験がある。
参加者からも活発な意見が出て、そこを出発に、さらに発展して考えることができた。現場に戻ったとき、ここでのつながりや考えたことをてこに、さらに奮闘してもらいたい。