相模原市の特別職報酬審議会の会長を頼まれた。
市長さんや議員さんの給料は、第三者機関の意見を聞いて決めることになっている。ここ何年も、職員の給料は据え置き(引き下げ)だったので、報酬審議会が開かれても、特に議論がなく、据え置きという時代が続いた。ところが、アベノミクスで、労働力の不足と、ともかく賃金を上げて景気回復しようという動きに呼応して、自治体職員の給料も上がることになったので、特別職の報酬審議会も開かれることになった。
実は、この委員会には私は初めて声がかかった。理由を聞いてみると、今回は、給料を上げるか、据え置くか、相当議論が錯綜し、混乱が予想されるので、松下さんに声をかけようということになったらしい。私は、混乱収拾要員なのかと、ツッコミが入れたいところであるが、引き受けることにした。
日程が詰まっていて、会議は夕方の6時からとなった。私が議長をやると、当然、自由な発言で議論百出となる。理路整然とした会議など望むべきもない。むろん、頭ごなしに決めつけることなどしない。最初は緊張していた委員さんも、自分の思いを語るようになった。その分、今回だけでは収斂できず、再度、もう一回やることになった。