松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆やなマルシェ・北海道自治体学会

2022-06-12 | 新城市がヒットを飛ばせる理由
 北海道自治体学会オンラインフォーラム・やなマルシェは、いい勉強になった。ここでは、まず、参加した感想を書いておこう。

 講師の加藤久美子さんのいつもながらのはきはきした語り口は、分かりやすかった。話も、順序だてての話で、理解がしやすかった。Aコープが閉店してしまうという、身近で個人的理由から、Aコープの軒下を借りて朝市を始め、それが徐々に拡張して(店舗の半分を借り)、さらには、厨房まで借りて、活動を拡張していく道すじは、分かりやすいし、なによりも私的関心が、公共的、公益的な活動に広がっていく姿は、なかなかドラマチックでもある。

 これは、意図したものではなく、自然に、次から次へと派生していったものであるが、なぜ、私的関心から公共的関心に連なっていくのか、そのあたりは、私の最も関心があるところである。

 現時点では、感想であるが、一つには、加藤さんたちの活動に共鳴した、JAなどの関係者、新城市などの行政機関、NPOや地域住民組織や住民の人たちの、さまざまなかたちでの「励まし」があったことが一番大きいだろう。

 また、加藤さんや前澤さんの話で、再三出てくるのが、自治基本条例である。新城市における自治基本条例づくりでは、他のまちの条例の良いとこ取りではなく、自分たちのまちにとって、何が必要なのか、何が大事なのから考えていったが、「条文をつくるのではなく、自治の文化をつくる」という体験が、今回の活動のベースにあって、それが活動を後押ししているのではないかと思う。これは、ちょっと、うれしかった。

 加藤さんたちの活動を逆算して、それを記述すれば、同じような活動のヒントになり、こうした活動の汎用化、一般化ができると思う。それを整理すれば、「マニュアル」ができる。私には、その全体像をまとめる力はないが、この活動をフォローしている研究者は、ぜひ、その作業をやってもらいたいと思う。

 加藤さんたちが、知らない間に、どんどんバージョンアップしているのに、驚いた。私も負けずに、がんばろう。

 
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