松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆空き家委員会(小田原市)

2020-02-06 | 1.研究活動
 小田原市の空き家委員会である。この日は、特定空家の認定を行った。

 悉皆調査をやって、小田原市に管理不全の空き家は、約40件あった。そのうち、より詳しく見てみると、たとえば、山の中にあって、他の人には迷惑をかけず、自然に朽ちるのを待つ空き家や、その後、特定空家の候補とあげられたのだろうか、自ら取り壊した空き家が多数あった。

 結局、特定空家になって、空き家法の手続きの乗っていくのが、4軒にとどまった。これは、予想外のことで、小田原という地域性なのか、途中の手続きが功を奏したのかは不明であるが、うれしい誤算だった(40軒もあったら、毎月、会議を開かないといけないかと思っていた)。

 この日は、4軒のうちの2軒を取り上げて、行政指導の内容を確認した。これによって、所有者が、何らかの対応をしてくれると、うれしいと思う。

 小田原方式は、一部の朽ちてる部分があっても、その部分を補修すれば、特定空家としないというやり方で、できる限り、自主的な対応を促進するやり方である。

 会議では、そのやり方に伴う今後の課題もでるなど、質の高い議論となったが、小田原らしいやり方で注目される。

 空き家については、だいぶ研究したが、実務のほうが、先に行ってしまった。それにしても、所有者の確定ひとつとっても、地道な作業で、大変である。これを全国でやっているとすると、大変なコストと時間の消費である。いくら所有権に絡むといっても、費用対効果が悪すぎる。ざっくりと整理できるような法制度の整備が必要だと思う。
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