松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆若者政策がマニフェスト大賞優秀賞になる(新城市)

2015-11-15 | 1.研究活動

 新城市の若者政策が、マニフェスト大賞優秀賞をとった(最優秀賞は取れなかった)。若者政策にかかわった一人として、とてもうれしい。

 地方自治が持続するためには、若者の自立や主体性、積極的な社会参加が不可欠であるが、そのためには本格的な若者政策が必要になる。その必要性をいち早く認識した問題意識と反発が予想されるなかで制度づくりに取り組んだ勇気(困っているのは高齢者だという声につられて選挙では不利になる。実際、有権者は高齢者のほうがずっと多い)は、賞を受けるには当然のことだろう。新城市が先陣を切ったので、これから全国の自治体も安心して、追随してくると思う。

 賞を取ること自体は、驚かないが、感心したのは、その発表を若者たちに委ねた点である。最優秀賞を取りに走れば、市長自ら、大いにアピールすることになったろうが、そもそもが若者自身が積み上げてきた取り組みなので、晴れの舞台を若者の出番にした点である。

 私自身も、「成功は市長の成果、失敗は職員の責任」という市長さんを身近で見てきた体験もあるので、改めて、自治の担い手の一人である職員や若者を前面に出して、自らは後ろに回るという行動は、最優秀者賞よりも意義があると思う。

 地方自治の場合、自治体が持っている資源、権限は限られているから、それを最大限引き出すのが、リーダーの役割である。その点、新城市の場合は、やる気にある職員にとっては、やりがいのある自治体だと思う。実際、いきいきと活躍している職員たちを見ていると私もうれしくなる(昔の血が騒ぐ)。反面、やる気のない職員にとっては、しんどい職場だと思う。

 これを機に、新城市のさらなる奮闘を期待したい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ▽ゼミ説明その他(相模女子大... | トップ | ☆区民会議とワークショップ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

1.研究活動」カテゴリの最新記事