◇庭園を楽しむ（箱根湯本）

　１月は研修や講演が少なく、時間があるので二人で温泉に行った。
　今回は、箱根湯本温泉。東海道線で小田原に行き、そこから小田急で箱根湯本へ行く。湯本は、温泉旅館は駅から徒歩圏内である。
　役所時代の宴会旅行と言ったら、箱根湯本か熱海で決まりである。２６年、横浜市役所にいたので、こうした宴会旅行には少なくとも２６回は行っているのだろう。大学に移って、変化したことのひとつが、この宴会旅行で、職場宴会旅行は皆無になった。
　１月の時期は、同業者組合の宴会旅行の時期のようで、今回泊まった吉池には、酒屋さんの集まりが、お茶を飲んだ湯本ホテルには、床屋さんの組合の宴会があった。こうした職場の宴会旅行は、当時は、面倒と思うこともあったが、今では妙に懐かしい。
　箱根湯本は、交通の便と値段が手ごろなので、宴会旅行も含めると、２０回以上は泊まっているだろう。
　吉池旅館は、１万坪の庭園と重要文化財の岩崎財閥別邸で有名であるが、冬の庭もそれもそれでよかった。
　今回は、青森から高校卒業と同時にきて、３年間務めているという話好きの仲居さんだったので、娘のようで、連れ合いと３人で、夕飯時と朝、長話になった。激務に拍車をかけてしまったのか、あるいは旅館と寮の行き帰り生活の刺激になったのか、どちらだろうか。