一番最後の授業は政治学のテストだった。
政治学は、全員合格する。それは提出のとき、ざっと見て、書けてないと、「国民の立場から考えてみること。そこを追加で書き直し」といって、答案を受け取らないからである。学生たちは、その後30分、考えて書く加え、そして合格答案となる。一人ひとりの学力などが分かっているからできることで、この点は、小さな大学であるサガジョのよさである。
政治学は、社マネの学生ばかりなので、私の最後の授業だと知っている学生も多く、答案を出すときに、こちらが励まされたり、感謝されたりで今回は、やや様子が違う。
紀要に、退職のあいさつ文を書いてほしいといわれたので、「退職に当たって-「女子大生ロス」を越えて-」という文章を書いた。こんな文章である。「退職したら、きっと「女子大生ロス」になると授業で言うと、学生たちも、「そうだろう」と変に納得してくれるので、きっとそうなのだろう。差し迫った原稿もあり、難しいまちづくりの再構築作業もあるが、この空虚感をどう乗り切るか、それが当面、かつ最大の課題だと思う。それだけ、私にとっては、サガジョは、思い出深いところだったということである」こんな感じで。
紀要には、年末に書いた原稿と併せて、合計3本書いたが、みんなこんな感じになってしまった(1回目は「sagajyo!6」)。編集委員の間で、「こんな文章では、品位が下がる」などの議論があったのではないだろうか。
感慨にふけっている暇はなく、政治学と国際環境問題の2つの答案の採点を急がないといけない。