松下啓一 自治・政策・まちづくり

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▽白岡こども会議(白岡市)

2018-01-27 | ゼミや大学のようすなど

 準ゼミ生たちと、埼玉県白岡市のこども会議にいった。

 こども会議は総合計画を受けたもので、若者参画のまちづくりのひとつである。今回は、小学生、中学生、高校生が参加し、やや人気が陰った白岡祭りを盛り上げるイベントを考え、それを実際に当日まで若者たちがつくっていく、そうした展望を視野に入れた会議である。そのキックオフの会議としては、とてもうまくいったと思う。

 学生たちの役割は、小、中、高が混在したグループのファシリテーター役である。なにせ、小、中、高の混合チームなので、レベル合わせというか、これをチームとして連結し、一緒にアイディアを考えていくグループにする役なので、とても難しい。逆に言えば、この役は、大学生でなければ、できないだろう。学生8名で行ったが、一人ひとりが、みな大活躍だった。

 そのなかでも、やはり松下ゼミ小林の活躍は、抜きんでていて、小、中、高の、ともすると一人だけ話してしまったり、逆に、思春期の中学生のように、黙りこくってしまう心配があるメンバーを、一気に引き込み、あっという間に、活気あるグループにしてしまった。同じグループになったなっちゃんの話では、さばきと緩急な対応が、絶妙らしい。とても勉強になったとのことである。

 今回が事実上のデビュー戦となった学生たちもいたが、心配していたが、杞憂だった。それぞれの持ち味を生かした、楽しい、グループを作っていた。ワークショップを何度も経験している2年生は、これはもう安心してみていられる。それぞれの個性を出しているのが。とてもよかった。むろん、反省点もあるだろうが、それを糧に、さらに伸びていくだろう。

 やりながら、いくつかのことに気が付いたので、その時々に、白岡市の人に伝えた。なるほどといって、聞いてくれて、次の会議に活かそうという気構えなので、どんどんワークショップ型まちづくりを体得していくのだろう(白岡の文化にすると張り切っている)。

 気が付いたこと(ちょっとした心構え)
1.学生に任せると言ったら、任せること。その仕事に精通してくると、学生のやっていることが、もどかしく感じ、ついつい、途中で口を出したくなる。しかし、学生たちが、最もがっかりするのは、任せるといって、実はあれこれ指図をされることである。なんだ結局、いいように使おうとしているかと思われてしまう。むろん適切なアドバイスはうれしいので、アドバイスはどんどんしてほしい。アドバイスと指図の区別は難しいが、大して違いがないことに口を出すのが指図だろう。はっきりしているのは、ワークショップに失敗はないので、大人たちは、自分たちが考える成功とは別の成功があるということを理解し、行動することだろう。

 この点は、私は、学生との付き合いが深い分、随分と鷹揚になった。多少の欠点があっても、オッケー。というのが出発点である。何度も言うが、ワークショップには失敗はないし、多少の失敗は、むしろ若い人たちにとっては、向上の糧だからである。ここは大事という点に関しては、アドバイスをするが、答えは学生たちが出すようなアドバイスで、私の答えを押し付けないようにしている。

2.融通性が大事。きちんとした進行表を作りたくなるが、それはそれで全体を把握し、漏れがないようにするために、大事ではあるが、実際の進行の中は、それが金科玉条で縛られてしまっては、進行表を作る意味がない。進行表はポイントを抑えるためにあるので、実際は、ワークショップの進行を見ながら、適切に融通しながら進めること。「あと3分」の使い方も話したが、遅れているグループを待ちながらせかす意味で、「あと3分」というが、この3分は実際は、状況によって5分であったり、「1分経過」が、いやに長かったりするように、ストップウォッチではなくて、「進行時計」でやることが大事である。

 うれしかったこと

1.シラオカメンに会えたこと。握手をさせてもらった。

2.白岡麺をごちそうになったこと。おいしかった。

また、みんなで白岡市に行こう。市長さんと記念写真。

 

 

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