松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇菜の花を見に行く(二宮町)

2014-02-03 | 5.同行二人
 春のような一日、連れ合いと二宮町へ菜の花を見に行った。

 菜の花が満開という新聞記事に誘われて出かけてみることにした。二宮町は、東海道線で平塚、大磯、二宮となる。二宮では、講演や研修を頼まれたことはないが、何度か降りたことがある。秦野市へ講演等に行くときに、秦野市のSさんが、松下さんは、東海道線が便利でしょうと言って、二宮まで迎えに来てくれたからである。

 冬は花が待ち遠しい。そこに上手くヒットしたのが、伊豆の河津桜である。冬枯れの殺風景なかか、ピンク色の雲海のような桜並木ならば、誰でも行きたくなる。その河津桜は、神奈川県内でもあちこちに広がり、松田町や三浦海岸の桜も、ずいぶんと大きくなった。今ではバスツアーが組まれているようだ。

 安閑としておれないのが、河津町である。これまで独占的な地位を占めていたが、桜見物の競争相手がたくさん現れたからである。ただ、河津町は、相手からの申し出があれば、桜の苗木を渡してきたという。日本のあちこちに河津桜が咲けば、みんな幸せな気分になるという河津町の振る舞いは、人々のこころに穏やかに広く残っていき、まちの評価を高めることになるだろう。

 こういう人の好さが、私たち日本人の特徴であり、良さでもある。その典型は、植民地支配であるが、西洋では植民地は収奪の対象であるが、日本の場合は逆で、そこに資産や技術を残していく。伊藤博文は、日韓併合に反対するが、これは日本人のメンタリティから考えて、負担のほうが多くなると判断したためである。実際、日本の韓国併合はトータルでは赤字だったらしい。いかにも現実的な政治家である。

 帰りがけ、農協の即売所と町の特産品コーナーを回り、お土産を買った。菜の花やキウィ、ミカンといった土地の農産物である。量はかさむが、経済効果は、きわめて乏しかった。 

 菜の花が咲く吾妻山は、二宮の駅前。役場の脇を抜けて、300段の階段を上っていくと遊歩道に出る。菜の花は頂上の芝生公園の脇に乱舞している。頂上までゆっくりと20分。

 
 晴れていると後ろに富士山が見える。眼下は相模湾。


 水仙も多い
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