松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇一番勉強ができたころ(三浦半島)

2017-11-21 | 5.同行二人

 研究室の整理をしていたら、懐かしいバインダーノートが出てきた。代々木ゼミナールの全国模試を受けたとき、もらった賞品である。

 数学が苦手で、はなから諦めていたので、大学は私立に決めていた。国語と社会は、とても得意だったので、英語を何とかすれば何とかなった。そこで、旺文社の豆単の大きい英単語の辞典(名前は何というのだろう)を頭から覚えることにした。1万語くらいなので、さほど苦がなかったような気がする。ともかく、すべての単語を覚えて、どんな試験問題が出ても、単語を知らないということがないようにした。

 試験のときは、試験問題をザーッとみて、まず知らない単語がないかを確認した。大学は早稲田の政経学部の政治学科と中央の法律学科を受けたが、実際の試験でも、知らない単語はなかったような気がする。それで安心して、問題に取りかかった。

 さて、代々木ゼミナールの賞品のバインダーノートであるが、連れ合いには、私立文科系で全国3位だったと言っているが、これは行きがかり上、話を膨らませたのもので、実際は6位か7位くらいではないかと思っている。よく覚えていないのが正直なところであるが、3位でバインダーノートは、ちょっと、セコイ様な気がするからである。

 政治学科に行くか、法律学科に行くかについては、早稲田と中央で、入学金を払う重複期間が3日間あって、若者なりの真剣さで、大いに悩んだ。結果は、法律学を選んだ。その顛末はすでに書いたと思うが、結局、法律学の枠の窮屈さから(ダイナミックさのなさ、ドメスティックな点も不満に感じた)、私には法律学は性に合っていないとようやく気が付いたのは、その後、法律学の本格的勉強をはじめた後であった。ゼミは、渥美東洋先生の刑事訴訟法を取ったが(おそらく先生の話が理解できなかったためであろうが)、どうしても手続き論になるので、徐々に興味を失っていった。

 もし、法哲学や法社会学のようなゼミにすれば、また人生が変わっていたかもしれないが、「法」哲学や「法」社会学は、中途半端な気がして(これもただ気がしただけだと思う)、今ひとつ、興味が持てなかった。結局、一番面白かったのは、横浜市に入ってからで、政策をつくっていくダイナミックスさに、魅了された。

 今は、結局、法律と政治の中間点で、研究活動や実践活動をしているが、これは法律学の蓄積があってのことで、その意味では、法律学をきちんと学んだことに感謝している。

  あたかも余裕な書きぶりであるが、優秀賞を取ったのは、このころ1回だけで(同じころ、どこかの模試で優秀賞をとった。賞品はなかったように思う)、あとはすっかり油断して、鳴かず飛ばずになった。

 

 

 

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