松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆大ワールドカフェ(焼津市)

2012-09-29 | 1.研究活動
 焼津市の自治基本条例・大ワールドカフェに参加した。
 市民等30名からなる市民会議が、「自治基本条例はじめの一歩案」をつくったが、今回は、そのお披露目と更なるバージョンアップを目指す会となった。
 私に与えられたのは、市民会議メンバーの発表を受けてのコメントと各班における発表を引き出す役の二役であったが、焼津は顔見知りも多くやりやすかった。
 今回は、サガジョの学生・1年生が9名参加した。これは、今年度から「地域を知る」という講座が必修化されたことに伴うものである。要するに、焼津に行かないと単位がもらえないということである。今回も9名は、いくつかのメニューから焼津を選んだということで、何か感じるものがあったのだと思う。自治基本条例は、人とのつながりを目指す条例でもあるので、今回のつながりを大切にしたいと思う。
 ほとんどの学生にとっては、こうしたワークショップは全く初めてであったので、戸惑ったようだ。最初はあまり声が出なかったが、二順目に入ると笑顔と声が出たようだ。もう一順くらいやると、普段の調子が出ただろう。
 今回は、松下ゼミ生は参加しなかったが、あらためて、わがゼミ生は鍛えられていると思った。
 今回、特に報告したいのは、事務局職員によるバンド、JICHI・KIHONNJYOUREYSのオリジナル曲である。題名は、あるのかどうか、よく分からないが、サビの部分が、「自治基本条例はじめました~♪」、焼津ロックンローラー感が満載である。ちなみに、歌詞の中に、私や今井邦人さんの名前が出てくるが、歌詞もどんどん増えるということで、そのうちサガジョもでてくるのだろう。楽しみである。
 会の途中で、静岡新聞の記者の方から質問を受けた。よく勉強していたので、私も自治基本条例の意義を整理して話すことができた。
 ①もっとも大きい効果は、職員への波及効。行政全体の仕事ぶりが変わる。
 ②だから成功体験が必要。安心してこの手法を広げることができると思うこと。
 ③市民が一度は支配の立場をやってみること。決めることのむずかしさ、まとめることのむずかしさを時間する中で、そこから自治がリアリティを持ってくる。
 そのほか、いくつかあったが、一度、きちんとまとめてみよう。
 ワールドカフェのなかで、若い人の参加が提案されていたが、今回参加した学生たちも、まちづくりの魅力を実感し、あわせて焼津のまちがインプットされたようで、これも自治基本条例の実践だと思う。
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1 コメント

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Unknown (JICHI・KIHONNJYOUREYS)
2012-09-30 13:02:34
松下先生、昨日はありがとうございました。
「自治基本条例ズ」改め「JICHI・KIHONNJYOUREYS」です。先生のネーミングはかっこいいですね。今後、表記を改めます。

先生が整理された意義①、これはN山市のM部長からもお話を伺いました。職員や市民の口から「自治基本条例にこう書いてあるから・・・」という場面が増えたとおっしゃってました。

②私も前の職場の社会教育で痛感しました。今回の取り組み全体もそうですが、1つひとつのPIも成功体験として積み上げられればと思います。

③私たちは、、いままでそのような考え方をしたことがありませんでしたが、まさにPIを通じて、楽しいことだけでなく苦労も共有しているところです。「自治のリアリティ」に結び付けていきたいと思います。

学生さんの反応はいかがだったでしょうか。3、4年生と違って、こちらも戸惑いがありましたが、少しでも何かの気づきがあれば幸いです。
これからも、ぜひ焼津を学習のフィールドに活用してください。

ありがとうございました。
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