松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

★連携と協力のルールづくり(鶴ヶ島市)

2013-02-16 | 2.講演会・研修会
 鶴ヶ島市の自治基本条例のシンポジュームに参加した。
 埼玉県鶴ヶ島市は、三浦半島から行くと、横浜から湘南新宿ラインで池袋、池袋から東武電車で行く。市役所は若葉駅である。私の学生時代は、池袋というと、少し怖いというイメージだった。怖い理由の代表格が、立教大学で、ここはもっともブランド価値を上げた大学のひとつだろう。
 東武電車も川越を過ぎると、田園風景が多くなり、やはり関東平野だと実感できる。鶴ヶ島は、平坦でもあり、池袋からも45分ということで、東京のベットタウンとして発展してきた。いまでも、駅前には、マンションが建設中であるが、この距離だと、この町は、あっという間に急速な人口減少と高齢化を迎えることになる。早く対応しようということで、自治基本条例(鶴ヶ島では市民基本条例)をつくろうということになった。
 この日は、私は70分ほど話をして、シンポジュームになった。地方分権、少子高齢化、大震災のトリプルパンチで、地域コミュニティの強靭さが、私たちの暮らしを豊かにするかどうかを左右する。こうした地域の活動を条例にきちんと位置付けて、活動している人たちに大いに感謝し、活動を大いに盛り上げようというのが自治基本条例である。
 もうひとつ強調したのは若者。閉塞感は、特に若者の間で顕著で、その若者の出番と居場所をつくるのが自治基本条例である。こちらは多様な参加の仕組みをどう構築するかである。
 シンポジュームでは、この条例を検討している、まちづくり協議会の会長さんの話が特によかった。現場で実践活動をしているという裏付けがあるからなのだろう、穏やかで説得的な話しぶりで、聞いていて、こちらも楽しくなった。本当に、あちこちに人はいる。
 この日は、自治基本条例の反対運動の人も何人か来ていた。書いてあることは激しいので、少し心配であるが、実際に顔を見ると、私と同じ世代の人たちで、ある種の親しみを感じた。自分の時間を使い、わざわざここまで来たのは、自分たちの思いがあるのだから、もっと諄々と説くようにすれば、他の人にも思いが伝わるのではないか。
 時間が遅くなったので、鶴ヶ島のお土産は買えずじまい。お昼に食べたのは若葉駅下のうどん屋さんの肉汁うどんのみ。この日、鶴ヶ島市へ与える経済効果は皆無に近かった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ★市民会議キックオフ(戸田市) | トップ | ★政策法務講座(伊丹市) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

2.講演会・研修会」カテゴリの最新記事