松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆熟議の市長選㊱ネット政策討論会のヒント・ナビゲーターを置く(三浦半島)

2017-08-14 | 1.研究活動

 ネット政策討論会にナビゲーターを置くというアイディアである。これは穂積さんが、白井さんへの返事で、「何らかの交通整理者(論点解説)のような方(個人でも団体でも)が介在すればさらに良くなろうかと思います」と言っている。

 例えば、人口問題では、全国の人口動向や対策を踏まえ、さらには新城市の「人口ビジョン」を踏まえて、現況をわかりやすく解説する。生産年齢の状況や高齢化率がわかれば、産業政策や高齢化問題の議論の前提になる。年齢階級別の人口移動を見れば、特に20代は大幅な転出超過がわかり、つまり若者の定着やUターンなどが、政策テーマであることがわかる。

 こうした現況をわかりすく解説(情報提供)して、市民が3者の政策を考える際の勘どころを理解してもらおうというものである。

 対策(政策)についても、突っ込みを入れたいところであるが、ナビゲーターの役割を踏まえて、つまり、言い過ぎにならずにやるのは、必ずしも容易ではないので、当面は、反応の少ないAさんに対して、「Aさん、この点はどうですか」などの、進行管理のアドバイスが、できればいいだろう。

 現時点では、あまり高望みはできないので、余裕があった場合で、そのナビゲーターをやってやるよという人がいたらという条件付きであるが、これでネット政策討論会は充実したものになるだろう(お試しで、1つだけやるというのもあるだろう)。

 ヒントは、もう20年くらい前になるだろうが、藤沢市の電子会議室の運営委員会である。これは、実に気持ちよく機能していた(今もやっているかもしれないが、調べる余裕なし)。程度の低い議論や、一方的な主張になりがちな、ネット政策論議で熟議に保つには、この運営委員会のような仕組みが必要だろう。

 ちなみに、藤沢市の電子会議室は、本に書くために、藤沢市に何度も調べに行ったが、先に、誰かに本を書かれてしまって、断念した経緯がある(そこで、『インターネットで政策づくり』という本を書いた。これは、痔の手術で松島病院に入院した時、1週間、ほとんど動けなかったので、ベットで書いたものである。ワープロに調べたデータがあったし、ともかく時間があったので、あっという間にかけた)。ちなみに当時の電子会議室は、実名が当たり前だった。

 今回は、難しかったとしても、ネット政策討論会を制度化する際は、ナビゲーター、運営委員会は、ポイントのひとつになるだろう。

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