松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆志金循環と1%制度を考える研究会(一宮市)

2010-07-22 | 1.研究活動
 1%制度の研究会が、尾張一宮で開かれた。この制度は、市民が自分が応援するNPOに投票する制度であるが、個人市民税の1%を使うので、1%制度といわれている。全国から100人以上が集まる、盛り上がった研究会となった。本番は、午後の分科会、シンポジュームであるが、朝から実務者会議があり、私は、ここから参加させてもらった。この制度は、多くの課題を抱えているが、これを実務的に考える機会である。実務者の会議は、緻密で緊張が強いられるが、久しぶりに役所の会議を体感した。こんな会議を26年間やってきたということなのだろう。
 午後は、3つの分科会に分かれて、議論した。もっとも多かったのは、1%制度の運用をめぐる分科会で、多くの自治体で関心があり、かつ悩んでいるのだろう。
 最後は、シンポジューム。1時間と短い時間であったが、凝縮したシンポジュームになったと思う。メンバーの配置がよく、一人ひとりの話が重複せず、連関がある話となった。谷市長もあいかわらず軽妙で、うまく締めてくれた。私が、強調したのは、この制度の意味。これまでの100年は、政府が市民を支えてきたが、これからの100年は、これに加えて、市民自身が自立し、市民が市民を支える事が大事ではないか。そういう社会へ、少しずつ、シフトして行こうと、意識し行動することが大事だと思う。1%制度は、欠点が多い制度であるが、それは工夫すれば何とでもなる。
 この日は、東海道線の事故で、初めて名鉄で一宮に向かった。途中の景色がずいぶんと違うのに驚いた。同じ町も、少し視点を変えてみると、また違って側面が見えてくるのだろう。
 また、この日は、一宮の七夕の日であった。このシンポジュームのパネラーにも出てもらい、いつものとおり、軽妙かつポイントをついた話をして会場を沸かせた旧知のHさんから、七夕に誘われたが、すぐに横須賀に戻らなければならず、今回は断念。帰りがけに覗いただけになってしまった。今度はゆっくりできるだろうか。
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