松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆自治基本条例をつくる理由:人は一人では生きられないから

2011-12-29 | 1.研究活動
 なぜ自治基本条例をつくるのか。それは人は一人では生きられないからである。
 自治基本条例をつくる理由はいくつもあるが、究極には、こういうことだろう。これを最初に言ったのは、新城の市民の人たちで、私も本当にその通りだと思う。逆に言うと、自分だけで生きることができると思っている人には、自治基本条例の必要性をいくら説明しても、理解してもらえないということになる。
 自治基本条例の反対論のなかで、外国人などの少数者を排除するような議論が行われることがあるが、あまりに他人事で包容力のない議論だと思う。今は、高みから見下すことができるかもしれないが、人は、誰でも、あっという間に少数者になる可能性がある。人生、一寸先は闇だからである。人は人に守ってもらわなければいけない時が来る。地域に住んでいる人たち同士で(日本人でも外国人でも)助け合い・守り合うのが自治である。
 人を包み込むような市民力をつくっていくのが自治基本条例である。その大事さは、今回の震災で改めて確認したはずだ。だから、自治基本条例のキーワードは、一人ひとりの自立、責任、信頼、協力、連携が基本となる。
 来年もがんばろう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆行政委員とボランティア(投... | トップ | ☆年の初めに »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

1.研究活動」カテゴリの最新記事