◇マロンの誕生日（２歳）

　５月の連休はマロンの誕生日である。犬の２歳は人間の２３歳ということで、ちょうど大学を卒業したばかりである。
　当のマロンは、相変わらず不良犬で、大きい犬にも吼えかかるし、すぐに女の子の後を追いかける。ドックカフェが好きでどんどん入っていくが、女の子がいるととたんに落ち着かなくなる。特にジャックラッセルのような活発な犬が好みのようだ。
　不良犬に育てたのは、私のせいということであるが、３人の子どもたちと同じように育てたというのが、私の言い分である。
　マロンが来てから、生活がすっかり変わった。地方自治やまちづくりを仕事にしていながら、地域とのかかわりは、せいぜい自治会の役員を順番でやる程度に過ぎなかったが、マロンを媒介に、たくさんの人と知り合いになった。町を歩いていても挨拶する人がずいぶんと増えた。
　連休中の大半は、論文書きであった。すでに書きあがっていなければいけない政治学の論文５本である。一応書いたが、政治学と言うよりも行政学の論文といった出来で、パッとしないことおびただしい。要するに、ストックがないテーマは、書けないという単純な話だと思うが。
　流山の自治基本条例案を再度検討し終えたら、もう一度政治学に取り掛かろう。