松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆ラグビー日本代表(定住外国人活躍政策・コラム)

2019-09-29 | 1.研究活動

 ラグビー日本代表の活躍を見て、これからの日本の行き方は、「優れた外国人をどれだけ日本に呼び込めるか」だと、みんな合点がいったと思う。

 最初、日本代表チームを見て、「あれ」と思った人も多いだろう。外形上、日本人という代表メンバーのほうがむしろ少数で、名前も外形も明らかに日本人とは言えないメンバーが日本チームに入っている。

 ラグビーのルールでは、日本国籍がなくても、以下の3つの条件のうちいずれかひとつでも満たせば、異なる国の代表選手になれるようだ。

 1.出生地がその国
 2.両親、祖父母のうち1人がその国出身
 3.その国で3年以上、継続して居住。または通算10年にわたり居住(次回のW杯後、「継続3年以上の居住」が「継続した5年以上」に変更される)

 血統主義・国籍主義ではなく、地域主義も採用しているということである。

 そもそもラグビーのようなスポーツでは、東洋人は体力的に敵わない。身体的なハンディキャプは、如何ともし難い。実際、スポーツの世界では、100メートルも、バスケットも、テニスも、外形的には日本人とは違う日本人が大活躍している。そういえば、日本の国技の相撲は、ずっと前から国籍主義ではない。

 スポート以外でも、コンピュータ、芸術、金儲けなど、日本人よりも、得意な人種がいる。日本の得意は、それらの改良、改善であるので、つまり発明と改善の両者を合わすれば、再び、日本再生のきっかけとすることができる。

 外国人が入ると、すぐに「乗っ取り」だと守りに入る人がいるが、日の丸のジャージを着て、君が代を歌い、チーム一丸となって連携して闘う姿をみると、その認識が完全にずれていることがわかる。

 したがって日本の再生は、排除ではなく、外の力を日本のために取り込み、それに呼応して、日本人が持てる力を発揮していくことでしか、もはや、できないであろう。

 定住外国人活躍政策は、外国人に対して、日本は、外国人を排除する国ではなく、その力を大いに発揮することができる国であることをアピールする政策であり、それによって、有為な外国人を日本に引き寄せる政策ともいえる。

  定住外国人をよそ者とし切り分けをせず、同じ生活者として、彼らが地域に溶け込み、一緒に暮らすという実践ができるのか、その包摂や包容ができるのか、今回のラグビー戦は、観客である私たち日本人に、私たちの力量がどれほどのものなのか、問いかけているのだろう。

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