松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆励ます行政評価委員会(白岡市)

2019-10-18 | 励ます行政評価
 この日から、委員会は、内容検討に入った。

 この日は、傍聴者が11人と最多であった。市民委員さんが、声をかけたようだ。大半が市会議員さんらしいが、傍聴者が多い分、委員会のほうは、大いに張り切り、盛り上がった。

 テーマが、自主防災組織ということで、台風19号に襲われた直後というのも、議論の白熱化に拍車をかけたのだろう。

 今年から、担当課の課長さんたちに出てもらう方式をとったことも、議論が深まる要因になったと思う。

 私の体験では、ポジショントークでなく、実態を踏まえて、まじめに議論すると、意見の相違は、ほとんど出てこない。一定の資源、権限、さまざまな制約条件のなかで、できることは限られてくるからである。あるべき論も重要であるが、それをどう具体化するのか、それを示してもらうのがお約束なので、おのずと、一定の幅に収まることになるのだろう。私は、こうした会議運営が好みである。

 今回、審議会と傍聴に関して、いくつかのヒントを見つけたので、今後、考えていこうと思う。忘れてしまうので、メモだけ書いておこう。
 
(1)傍聴運営は、自治体によって微妙な違いがある。具体的には、相模原では、その都度、「お諮りします。傍聴を認めることでよろしいですか」といういい方になるが、白岡では、傍聴については、当然ありきで、委員会に諮るという事はやっていない。

(2)だからといって、相模原が公開に消極的かというとそうではなく、規則にも原則公開すると書いてある。冒頭の口上は、例外事項に当たらないかの確認くらいの意味なのだろう。丁寧という事なのだろう。

(3)自治体によっては、原則公開としながらも、委員長の「許可」と書いてある例がある。許可とは一般的禁止を特に解除することであるから、原則公開と話は矛盾するが、ただ許可といっても、「念のため、確認」くらいの意味なのだろう。文言を直すべきかもしれないが、そこまで目くじらを立てる必要はないかもしれない。

(4)傍聴規則を調べると、細かな(マニアックな)論点が満載である。

(5)相模原では、傍聴者が配布資料を持ち帰れない。この点は議論になっていたが、審議会は終わってしまった。その後の展開は、どうなのだろう。また繰り返しになるので、方針を明確にした方がいいと思う。白岡では、どうしているのだろう。回収などという話がないので、傍聴者は持ち帰っているのだろう。

 さて、たくさんの傍聴者がいるという事は、力が入る等ことを今回改めて、確認できた。と思う。実際、いつもよりは、みんな、明らかに、熱っぽく論じていたからである。確かに、聴衆の少ない講演会はテンションが下がる(大ホールにちょこちょこという場合)。

 大勢にみられているという事は、委員は、きちんと勉強してこないといけないという後押しにもなる。女性は、見られていると、「きれいになる」と同じである(今どき、いい例ではない)。

 その分、話し方についても、慎重になるという事である。ちなみに、私は、今回参加した担当課の課長さんたちに向かって、「ここは議会答弁ではないので、丸めないで、本音で言ってほしい」と言ってしまうので、傍聴者がいると、必ずしも言い方が慎重になるというわけではないかもしれない。

 この日の自主防災組織の活性化に当たって、アイディアもいくつか出たが、それは、また別の機会があれば紹介しよう。

 ともかく、充実した会議だった。
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