松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆区民会議の魅力(相模大野)

2013-12-09 | 1.研究活動
 今回の区民会議も活発だった。
 本日の区民会議のテーマは、若者参加の事業について。無作為抽出会議で出た意見をもとに考えたアイディアをさらに検討した。

 多くのイチオシは、区内マラソン大会であるが、そう簡単には実現できないということになった。やはり、ネックは警察で、管内の人員だけではとても対応できないということである。たしかにあちこちで祭りがあり、その度に出動しているので、相当な負担になっているのだろう。一度、事故があれば、警察の責任にされるので、慎重にもなるのだろう。

 警察頼りという発想そのものが、時代遅れになっている中で、新たな市民の責任と負担による運営が必要になる。それには相当の盛り上がりと、多くの学生、市民の参加が必要になる。今は、その力を蓄えるときなのだろう。

 結局、区民会議では区民イベントをやることになった。たくさんの意見が出たが、そもそも、今回の議論の原点は何だったのか。若者が、まちに参加するきっかけを考えるものなので、若者にとって興味のないものを押し付けてはいけないということになり、若者自身で考え、そのアイディアを後押ししようということになった。さすがである。

 自治会・町内会の会長さんについては、地域のボス的なマイナスのイメージで語られることがある。私も、かつて、そのように考えていたが、実際に地域に出かけ、一緒に自治基本条例をつくり、区民会議で議論するようになって、それは実態と大きく乖離していることがよく分かった。まちのために、自分の時間やお金を使い、行動している人たちである。考えてみると、そうした人でなければ、自治会・町内会の代表者にはなれないだろう。

 議長をやっていて、こんなやりやすい会議はないというのが実感である。みな手を挙げて積極的に発言するし、笑いが絶えない。役員決めでも逃げることがない。検討の成果も少しずつあがっている。だから、講演に行ったあちこちで、この区民会議を自慢している。
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