松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★三市合同研修(鎌ケ谷市)

2014-01-09 | 2.講演会・研修会
 今年も、鎌ケ谷市、習志野市、八千代市の三市合同研修を手伝った。
 これは、政策形成能力を高めるとともに、三市の連携を強めるための研修である。今年は鎌ケ谷市で開かれた。

 研修2日間のうち、後半は、みんなで政策をつくることにした。テーマは若者の行政参加である。
 参加しているのが若い人なので、「若者はなぜ参加しないのか」については、とてもリアルは意見が出た。いくつかあったのかで、さすがと思ったのが、行政の仕事と若者の関係である。

 自治体の仕事は、住民票のようなインフラ的な仕事と福祉のような一定の人たちを対象とする仕事に大別できる。
 住民票等の窓口業務やごみ・し尿処理、消防救急活動などは、みんなに関係するが、そのありがたみはほとんど実感できない。実際、住民票を取りに行くことはほとんどないからである。
 他方、高齢者や生活保護者等は、予算規模も大きく、役所の縁は深くなる。また、子どもを持ったお母さんは、保健所、保育園、学校との関係で地域や役所との縁ができる。
 問題は、その隙間にいる大学生や結婚前の若者である。これらの人は役所との縁は薄く、それが自治体への関心を弱めているという意見である。

 これからの自治体政策は、こうした谷間の人たちを自治の世界に、誘い込むことだろう。市川市や八千代市がやった自分の払った税金の1%を投票できる制度は、昼間東京に働きに行き、税金だけを払っている働き盛りの人を地域に呼び戻す政策である。

 私の研修は、「楽しい+知恵を出す」を基本に据えている。これから住民と一緒に知恵を出していく時代なので、しかめっ面な話し合いは地域では受け入れられないし、知恵もでない。それを体得してもらいたいと思っているからである。アンケートを見ると、「よかった」という回答とのことで何よりだった。

 今回の会場である鎌ヶ谷市役所は、新鎌ヶ谷駅のそばである。ルートはいくつかあるが、帰りは北総線で帰った。新鎌ヶ谷駅に、わが京浜急行の赤い電車、三崎口行きが停まっている。北総線から京成に入り、都営地下鉄で泉岳寺から京浜急行とつないでいく。三浦半島のわが家まで、たっぷり2時間、小さな旅となった。

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